北海道赤平市にある観光スポットを紹介します。
そのスポットは、赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設。
旧住友赤平炭鉱の跡地に出来た施設で、実際に炭鉱で使われていた道具や設備などが展示されいます。
常設展示では約200点の資料が展示してあり無料で見学することが出来ます。
また有料のガイド付き見学に参加すると、実際に使われていた立坑設備などを間近で見学することも出来ます。
巨大な炭鉱施設の内部は何もかもが巨大で大迫力!
今回、ガイド付き見学に参加したので、その様子をレポートしていきます。
赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設とは
赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設は、住友赤平炭鉱跡地に造られた資料館です。
1994年まで稼働していた立坑設備がまだ残されていて、その内部を見学することが出来る施設。(有料)
上の写真が立坑の上部にある櫓で、重いエレベーターのケーブルを巻き上げていたものです。
実際に使われていた道具や巨大な重機、トロッコやエレベーターなども見ることが出来ます。
その炭鉱作業の歴史がわかる設備を、元炭鉱マンのガイド付きで見学出来る施設となっています。(期間によって元炭鉱マンではなく、施設職員による説明になることもあります)
過酷な炭鉱作業の話を聞きながら、見学することが出来るのはとても貴重な体験。
無料で見ることが出来る常設展示もありますが、この施設に行くのならガイド付き見学の参加をおすすめします。
ちなみにガイド付き見学は午前10時からと午後1時からの1日2回開催されています。
ガイド付き見学ツアーが面白い
まずは受付でガイド付き見学に参加したいと伝えて見学料を支払います。
館内の資料を見ながら時間が来るを待ち、見学時間になったらこのテーブルが並べてあるエリアに集まります。
ここで映像を見ながら、施設の職員さんの注意事項や説明を聞いてから見学スタート。
見学時にはこの証明書を首からぶら下げて、ヘルメットも被ります。
そして資料館の隣にある立坑施設へ。
立坑施設の中に入ると、トロッコのレールが敷かれていたり、年季の入ったトロッコが置いてあったりと、普段あまり見ることが無い光景が広がっています。
これを見るだけでもガイド付き見学に参加する価値ありです。
この日は元炭鉱マンではなく、施設職員さんのガイドでした。
説明がとても上手くわかりやすかったので面白かった。
トロッコのレールが何本も敷いてある光景が圧巻ですね。
ここでトロッコが稼働している時って、めちゃくちゃ賑やかだったでしょうね(笑)
こちらは人が乗る車両です。
中に座らせてくれたりもするので記念になる。
奥にどんどん進んで行くと、巨大なエレベーター施設が現れます。
この場所は、地下で掘削された石炭やズリ(石炭じゃない石など)をトロッコに乗せて、エレベーターで地上に引き上げる施設なので、エレベーターにはトロッコの車両も乗ります。
これがエレベーターの人やトロッコが乗る部分。
それがこの上の写真の鉄骨で組まれた立坑に設置されて、地下600mまで行くんですって。
しかも結構なスピードで降りて行くらしいです。
私が作業員だったら、ちょっと怖いかも(笑)
エレベーターの奥側にもトロッコのレールが敷いてあって、この奥で地下で掘られた石炭やズリを地上に出します。
稼働しているところを一度でいいから見てみたかった(笑)
この巨大な丸い設備は、エレベーターのケーブルを巻き上げるもの。
エレベーターはかなりの重量になりますからね。
ケーブルを巻き上げる設備も巨大になるんだな。
こちらはそのケーブルーを操作する部屋。
この椅子にも座らせてくれます。
こちらは炭鉱マンが実際に使用していたスパナ。
施設の方が大きさがわかりやすいように、たばこの箱を置いてくれているんだけど、どれくらい大きいかわかるかな。
大きいもので重さは40㎏程度あるそうです。
それを人力で使っていたらしい。
なので、炭鉱マンはみんなマッチョだったようです(笑)
立坑施設の見学が終わると一度資料館に戻り、場所を移動して見学が続きます。
こちらは実際に掘削に使用されていた重機。
かなり大きなドリルみたいな重機です。
このドリルのような機械で掘削した石炭をカニのハサミみたいな部分でかき集めて後部のベルトコンベアに乗せて運ぶそうです。
こちらが後部のベルトコンベア部分。
これらの巨大重機が出来てからは、作業がかなり効率的に出来るようになったそう。
その前はかなり大変だったんだろうなぁ。
重機の操縦席。
ここにも座って写真を撮らせてくれます。
こちらは掘ったトンネルが万が一崩れてきた時に、ガードする設備。
鉄製のかなり頑丈な造りになっていました。
こちらは掘削する機械ね。
これもめちゃくちゃ巨大です。
こちらは、トンネル内で作業する用のショベルカー。
コンパクトに出来ています。
トンネル内はガスが発生することもあるので、電気の火花等で爆発しないように空気圧で動くようになっているそうです。
安全面もいろいろ考えて作られているんですね。
こちらはヘッドライト。
炭鉱マンにとって、すごく大事なアイテムですね。
充電池が結構デカいね。
その充電池を充電する設備。
これになる前は、硫酸の入った電池を使っていたそうで、液漏れを起こしたら大やけどをする危険なものだったようです。
技術が進んで、炭鉱マンの安全性も高まって行ったんですね。
興味深い話をたくさん聞きながら、いろんなものを見ることが出来てすごく楽しかったです。
予定では90分でしたが、終わったら120分を過ぎていました。
丁寧に説明してくれるから時間が延びたのかな(笑)
かなり見ごたえのあるガイド付き見学なので、この施設に行ったら是非参加しましょう。
常設展示は無料で見学できる
こちらは資料館内にある常設展示。
この常設手時はガイド付きツアーに参加しなくても無料で見学することが出来ます。
実際に使用されていたヘルメット。
つばの部分がボロボロになっていますね。
表札類も年季が入っています。
当時使われていたものがたくさん展示されています。
こちらは電話。
ダイヤル式って、なんか懐かしい。
当時の注意事項が書かれた黒板や標識。
常に安全性に気を付けて作業していたんですね。
こちらはダイナマイト。
これで岩盤を壊して掘り進んだんですね。
この大きな紙はトンネルの図面です。
とても古い物なので見づらいけど、よく見るとかなり入り組んでいるのがわかります。
この図面があっても迷子になる自信があるな(笑)
無料で見れる資料館だけでも貴重な道具などを見ることが出来ます。
ガイド付き見学に参加する時間が無い人などは、この資料館だけでも覗いて見ると良いかもしれません。
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赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設のアクセス
今回の撮影機材
今回の写真撮影にはこちらのカメラとレンズを使用しています。
撮影機材
- カメラ
OM-D E-M1 MarkⅡ - レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
ガイド付き見学は内容がすごく濃いものだった
以上、赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設のガイド付き見学のレポートでした。
この日は天気が悪かったので、雨でも楽しめる場所としてこの資料館に足を運んでみました。
ガイド付き見学は、思った以上に内容が面白く、満足度の高いものでした。
巨大な施設や地下で作業する大変さなどが、肌で感じられて良かったです。
雨でも楽しめる施設なので、北海道旅行に行ったけど天気が悪くてどこに行ったらいいか迷ってる時なんかにもおすすめ。
石炭採掘の歴史に触れてみるのも良いものですよ!
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