2023年9月27日に黒岳に紅葉登山に行ってきました。
黒岳は北海道の大雪山の中の一つで、標高1984mの山です。
ロープウェイとリフトを利用することで七合目付近まで行くことが出来、登山道も整備されていることから登山初心者の方でも登りやすい山となっています。
ただ山頂までは長い登りが続くので体力的にはなかなかきついところもあります。
でも山頂からの景色は絶景で、カムイミンタラと呼ばれる壮大な大雪山の景色を楽しむことが出来ます。
今回は黒岳山頂から足を延ばし、お鉢平展望台まで行きピストンで黒岳七合目に戻るというルートを歩きました。
お天気にもまぁまぁ恵まれて、楽しい山行となりました。
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今回の登山コースの説明
今回のコースは以下のようになっています。
詳しい山行記録はヤマレコにアップしています。
そして今回のコースを私の独断と偏見で★で示すこうなります。
今回はリフトの七合目乗り場からスタートして黒岳山頂~黒岳石室を経由してお鉢平展望台をピストンするルートです。
健脚の人はお鉢を一周しちゃうんでしょうけど、我々夫婦にはそれは無理なのでお鉢平展望台までにしました(笑)
リフト乗り場から山頂までは1本道で、道も比較的整備されて歩きやすかったです。
時折、岩がゴツゴツしたエリアもあったりもするけど、滑りやすいわけでもなかったです。
ただし、山頂までずーっと登りが続き、意外と勾配もきつめなので体力的にはそこそこ疲れます。
山頂から黒岳石室までは、ガレた道を下って行きます。
油断すると石に足を取られたり、滑ったりするので注意して歩く必要があります。
黒岳石室からお鉢平展望台まではほぼ平坦な道。
距離はちょっと長めですが、歩きやすいし絶景を眺めながら歩けるので、時間と体力がある人にはおすすめしたいです。
お鉢平展望台の近くに少し急な斜面がありますが、距離は短いのでそこはすぐに登れると思います。
今回、景色の写真を撮ったり、途中で野生動物や野鳥などを探しながら歩いているので、山行時間が結構長めになっています。
普通の人はもっと短い時間で歩けるコースだと思います。
黒岳紅葉登山の様子
黒岳紅葉登山の様子を紹介して行きます。
天気もよく絶景をたくさん見ることが出来て、いつもにも増して写真枚数が多くなっています。
ざーっと流して見る程度でも良いので、大雪山系のお山の美しい景色を是非堪能してみてください。
黒岳ロープウェイとリフトで七合目へ
まずはロープウェイとリフトで七合目登山口を目指します。
この日は見事な雲海も出ていて、ロープウェイからの景色も最高でした。
ロープウェイの黒岳駅には展望台があり、そこからの景色も絶景。
展望台から見た景色はこちら。
辺り一面に広がる雲海が凄かった。
まだ登山口にも到着してないのに、ここで写真を撮りまくる嫁氏。
まだ登山開始してないんですけどーって言うと、ハッと我に帰りリフト乗り場に向かうのでした(笑)
ちなみに山頂までの道にはトイレはありません。
ロープウェイの駅が最後のトイレなので、ここでトイレは済ましておきましょう。
黒岳石室まで行くとトイレはあるんだけど、利用者が多いと溢れて使えなくなることもあるので、携帯トイレは準備しておいた方が良いです。
黒岳石室のバイオトレイが利用出来る時は、協力金500円となっています。
ロープウェイの駅から少し歩いて行くとリフト乗り場があります。
その道の途中にこんな看板も。
高山植物を採って行っちゃう人がいるんでしょうねぇ。
まだ蕾だけど、リンドウもたくさんありました。
綺麗な花があると採りたくなるんだろうけど、写真だけにしておきましょう。
リフトに乗ると、そこからの景色も最高です。
辺りが色づき始めていて、まさに秋色。
目の前に見える山は、これから目指す黒岳。
結構高い山に見えるな(笑)
登山が始まる前から綺麗な景色に癒されるって良いね!
リフト乗り場までは登山をしない観光客の人も結構来てました。
お手軽に絶景が楽しめていいですね。
リフト下りたら、登山の準備して登山開始です。
七合目登山口~黒岳山頂
ここから登山スタートです。
七合目からも綺麗な雲海を見ることが出来ました。
登山道に入るといきなり登りから始まります。
しかもいきなり急な感じの山道。
バテる予感しかしない(笑)
七合目の標高は1500mくらいなんだけど、9月下旬だと北海道の山の上はすっかり秋模様ですね。
色づいた木々の風景を楽しみながら登って行きます。
道はやや狭めですが、階段状で歩きやすくなっています。
登山道は整備されていて、基本的には歩きやすいけど、時々岩々ゾーンが出てきます。
なかなかワイルドな道よね。
でも滑りやすいわけではなかったので、ゆっくり登れば大丈夫。
ただ下りが苦手な嫁さんは、登ってる最中に下る時の心配をしていた。
そしてその予感は的中し、このエリアは下る時に手こずってましたが、ゆっくり下りれば難しいわけではないですよ。
標高を上げていくと景色が開ける場所に出ます。
山の斜面を見てみるとこの景色。
綺麗な色に色づいていました。
景色が開けるたびに立ち止まって写真を撮る。
こんなことをしているから、うちはいつも山行時間がかかっちゃうのよねぇ(笑)
でもさ、目の前にこんな絶景が広がっていたら、写真撮るよね。
撮っちゃうよね~(笑)
こんな感じでわーきゃー言いながら写真撮っていると、一人の登山者さんが話しかけてくれます。
その方によると、今年の紅葉はイマイチなんだとか。
え!これでイマイチなの??って感じなんだけど、話を聞くと納得。
今年は猛暑の影響なのか、色づく前に枯れちゃう木も多いんだそう。
よく見ると写真の手前の木は葉が枯れてるんですよね。
例年だと、もっと綺麗なオレンジや赤の光景が広がるんだって。
これでもかなり満足の景色なんだけど、絶好調の黒岳の紅葉も観たくなった(笑)
この写真を見ると山の上の方から色づてる感じがわかりますね。
我々はこの景色でも大満足よ(笑)
景色は絶景なんですけどね、登山道はそんなに優しくなかった。
そこそこの傾斜の斜面が延々と続くの。
結構長く感じました。
でも景色の写真を撮って休憩もしつつのんびり登って、スタートしてから1時間40分程度で山頂に到着。
ちなみに標準タイムだと1時間10分くらいで登れる道です。
黒岳山頂(標高1984m)
標高1984mの黒岳山頂です。
山頂からの景色はまさに絶景。
黒岳石室やお鉢平方面を見ると、壮大な北海道の山の景色が広がっていました。
これがカムイミンタラと呼ばれる、大雪山周辺の風景なんですね。
カムイミンタラってすごく素敵な呼び名だよね!
アイヌ人々は様々な動物にカムイの名を付けているんだけど、この美しい風景の中で野生の生き物たちがイキイキと生きている姿を見て、カムイミンタラって付けたのかな。
山頂からの景色を目に焼き付け中の私。
遠くの方に目指すお鉢平が見えます。
山頂に着いた時はまだ天気が良かったので、絶景が楽しめて良かった。
山頂から景色を眺めていると、雲がどんどんと出始めていたので、急いで次なる目的地「お鉢平展望台」に向かいます。
参考
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
黒岳山頂~お鉢平展望台
お鉢平展望台へは、黒岳石室を経由して行きます。
ということで、まずは黒岳石室方面へ。
黒岳石室へは、上の写真のような道を下りて行く。
石がゴロゴロして、やや歩きづらさがあるんだけど、絶景を眺めながら歩けるのでそんなに気にならなかった。
ただ油断するとつまずいたり滑ったりするので要注意(笑)
この石室に向かうまでの道がすごく気持ち良くて、何度も立ち止まって写真を撮りました。
時間がいくらあっても足りねぇ(笑)
北海道ってデカくて壮大なイメージですが、山の上の景色も壮大でした。
真っ赤に色づいているのはウラシマツツジ。
ハイマツの緑とのコントラストが素晴らしいね。
こちらもウラシマツツジ。
とても綺麗な赤色でした。
少し下った場所から黒岳の方に振り返るとこの景色。
山の斜面が色とりどりに色づいてすごく綺麗。
しばらく歩いて行くと、黒岳石室が見えてくる。
ちなみに黒岳石室って何かというと山小屋です。
石室が近づいてくると、ちょっと急めの道になります。
でもゆっくり歩けば問題ない道でした。
このハイマツやウラシマツツジ、チングルマなどに囲まれた道をあるいていると、こんな子に会えることもあります。
エゾシマリスです。
ちょろちょろと動き回るので写真を撮るのが難しかったけど撮れて良かった(笑)
真っ赤に紅葉したチングルマに埋もれてるような写真が撮りたかったけど、それはちょっと無理でした。
でも野生のエゾシマリスを撮れたのは初めてだったので嬉しかった!
そしてそんな小動物を狙っているのがこちら。
キタキツネさんね。
北海道旅行には何度も行っているんだけど、キタキツネにはなかなか縁がなかったのよね。
特に嫁さんは過去に何度も見逃していたので、キタキツネを見ることが出来てめちゃくちゃ喜んでた(笑)
北海道の山は、野生動物もいろいろいて楽しいね。
斜面を下りきると石室に着きます。
空も曇ってきたので、石室では休憩せずにお鉢平の方に向かいました。
いろんな植物が色づいているね。
石室からお鉢平までは、ほぼ平坦な道を歩いて行きます。
周囲に高い木はなく、景色が開けているので、良い景色を眺めながら歩けます。
石室からお鉢平まではちょっと距離が長いんだけど、楽しみにながら歩けたのでそれほど疲れは感じなかったかな。
このオレンジ色は何でしょうかね。
調べたけどよくわからなかった。
ツガザクラが色づいたものかしら。
チングルマの葉も真っ赤に色づき、綿毛にもなっていました。
チングルマの綿毛がまた可愛いのよね~。
こちらの赤もチングルマ。
赤と緑でクリスマスカラーだな(笑)
紅葉の中から1本だけ飛び出たチングルマの綿毛。
植物の写真や景色の写真を撮りながらのんびり進んで行きます。
このチングルマの紅葉の中にいるシマリスを撮りたかったんですけどねぇ。
ここでは見つけられなかった。
道は写真の通りでとても歩きやすい。
この景色の中を歩いて行けるので、時間と体力の余裕のある人はこっちの方まで足を延ばすのもおすすめ。
カムイミンタラの世界を肌で感じられる気がしますよ。
近くには赤石川という川が流れていて、その崖も色づいてました。
もうね、見る景色すべてが美しい(笑)
お鉢平展望台に近づくと、岩々した感じになります。
岩々な道が嫌いな嫁さんは、一瞬ためらいを見せたけど、登ったら大したことなかったです。
そしてようやくお鉢平展望台に到着。
お鉢平展望台
お鉢平展望台からの景色。
お鉢平は、大きな噴火で出来たカルデラです。
有毒なガスが出ているので、お鉢の中に入るのは禁止されています。
このカルデラの規模がめちゃくちゃデカくて、写真に収まりきらない(笑)
北海道、何もかもがデカいぜ(笑)
健脚な人は、このお鉢の周りをぐるっと周ってくるんだけど、そのコースを行くと距離は15km弱。
うちは体力的にも時間的にも無理なので、お鉢周りはしませんでした。
ここでしばし壮大な景色を堪能。
ほんと圧倒される風景でした。
そして天気が持ってくれたのが良かった。
ここで会った登山者さんは、以前に来た時にガスってて何も見えなかったそうです。
ここまで真っ白しろすけだったら悲しすぎるよね。
お鉢の全容が見えてほんと良かったな(笑)
その登山者さんもリベンジ成功で喜んでました。
お鉢を眺めていると、可愛い鳥ちゃんが飛んでくる。
ホシガラスです。
カラスの仲間で体の斑点模様がとても可愛いですね。
景色と可愛い鳥ちゃんを堪能した後は、折り返して下山です。
黒岳石室で休憩
下山は来た道を戻ります。
まずは黒岳石室に戻って休憩をすることに。
帰りは黒岳を眺めながら歩けるのがまた良いね。
途中、こんな鳥にも出会いました。
ギンザンマシコです。
本州ではなかなかお目にかかれない鳥で、今回の登山で出会いたかった鳥の一つ。
写真はメスで、淡いオレンジ色が可愛らしいですね。
オスは鮮やかな赤色をしているんだけど、写真は撮れなかった。
次に北海道の山を登る時の宿題かな(笑)
そしてこちらが黒岳石室です。
今年100周年を迎えたんだそうな。
石積みで造られた建物だけど、その年季がうかがえますよね。
ここでスーパーで買ったおやつを食べて休憩。
大福もあったんだけど、写真撮るを待ちきれず、私が食べてしまった(笑)
この黒岳石室にはトイレも設置してあります。
利用者が多いと溢れて利用が出来なくなる時があるようなので、念のために携帯トイレも持って行った方が良いです。
バイオトイレを利用する場合は協力金500円を支払います。
そして、トイレの中にチャリンコのようなものがあるので、用を足し終わったらそのチャリンコを漕ぐ。
それによっておがくずが撹拌されて微生物が活発になり排泄物の分解を促すそうです。
なんか面白いシステムですよね。
ちなみに携帯トイレブースもあって、そちらの利用は無料で出来ます。
おやつでお腹を満たしトイレも済ましたら後は下山のみ。
下山には黒岳山頂に戻る必要があるので、登り返しがあるけどエゾシマリスなんかを探しながら歩いていたらあっという間でした。
ナキウサギの声もしたんだけど姿は見れなかったなぁ。
最下山中にエゾシマリスが見送りをしてくれました。
木の実を食べるのに夢中でこちらを気にする様子はなかったです。
なので結構近い位置で撮れた。
この登山中、エゾシマリスは何度も見かけました。
大雪山周辺の山にはたくさんいるみたいなので、登山をする際は周りを注意深く見ながら歩くと出会えるかもしれないですよ!
ちょっと疲れたけど、景色に動物にめちゃくちゃ楽しい登山となりました。
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黒岳ロープウェイについて
黒岳ロープウェイの乗り場は層雲峡にあります。
駐車場も広く、止められる台数も多めでした。
でも紅葉時期の週末などは混雑が予想されるので、早めの時間に行った方が無難かな。
今回の登山の服装や持ち物
今回の登山は以下の装備で歩きました。
この日は思っていたほど寒くなく、Tシャツの上に長袖シャツを着る程度で快適に登ることが出来ました。
パンツはオールシーズンの物でちょうど良かったです。
寒いと思って厚手のパンツにしようかと思ったけど、オールシーズンのものにしておいて正解でした。
でもこの時期は急に冷え込んだりすることもあるので、天気予報や気温を見つつ着る服装を調整したほうが良いです。
また上に羽織るものやレインウェアなどは持って行きましょう。
冷え込むと予想された日は、ダウンやフリースなどをザックに入れておくと安心ですね。
天気が急変した時に体が冷えるのを防ぐためにも必要だし、山頂や石室で休憩している時は結構体が冷えたので。
うちの登山ギア
私と嫁さんが使っている登山ギアはこちらのページでまとめています。
黒岳は終始絶景の楽しい山だった
以上、黒岳の紅葉登山のレポートでした。
雲海の景色から始まり、紅葉した山の斜面などの美しい景色を思う存分堪能することが出来ました。
山頂からの景色も最高だったし、山頂からお鉢平に向かう道もとても美しい景色でした。
頑張ってお鉢平まで行った甲斐もありました。
いろんな生き物との出会いもあり、終始楽しい山行でした。
紅葉時期の北海道のお山、超おすすめです!!
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