4月17日に開山して2022年のシーズンがスタートした上高地。
ゴールデンウィークの真っ最中にハイキングに行ってきました。
春の上高地は雪の残る山々の景色や緑になりつつある木々の景色などの絶景が楽しめます。
その美しい景色とバードウォッチングを楽しみながらハイキングしてきました。
今回は河童橋から徳沢まで足を延ばしてみました。
徳沢はとても雰囲気の良い場所で、そこにある山荘「徳澤園」で食べるカレーやピザは絶品でした。
この記事ではハイキングの様子を中心に紹介していきます。
今回のハイキングコースの説明
今回歩いたコースは以下ようになっています。
- 上高地バスターミナル:6時25分スタート
- 河童橋:6時31分着
- 岳沢湿原:7時09分着
- 明神橋:9時01分着
- 明神館:9時28分着
- 徳澤園:10時53分着(1時間弱ランチ休憩)
- カフェ・ド・コイショ:13時13分着(30分程度お茶休憩)
- 岳沢湿原:15時15分着
- 河童橋:15時33分着ハイキング終了
詳しい山行記録はヤマレコにアップしています。
そして今回のコースを僕の独断と偏見で★で示すこうなります。
- 所要時間:9時間15分(休憩103分くらい)
- 山行時間:7時間32分
- 歩行距離:16.4km
- 高低差:83m
- 累積標高(上り):103m
- 累積標高(下り):96m
- 体力消耗度:
- 足つりそう度:
- 斜面のきつさ:
- 道の険しさ:
- おすすめ度:
※ヤマレコで見ると歩くスピードは標準くらいで、登山が終わった後はヘロヘロになるくらいの体力の私の評価です。体力に自信がある人や健脚な人だと、評価や感想は変わると思うので、その点はご了承ください。
河童橋から徳沢までのコースは、あまり高低差もなくハイキング気分で歩けます。
道も全般的に整備されているので普通のスニーカーでも歩けちゃうくらい。
明神から徳沢までの間にややアップダウンがありますが、それ程きつくありません。
スタート地点の標高が1500mと高く、気軽に高地をハイキング出来るのが良いですね。
ただ今回のコースは距離は長いので体力的には結構疲れます。
体力や時間に余裕が無い人は自分に合ったコースを選んでみてくださいね。
徳沢まで行かなくても河童橋から明神に行って帰ってくるだけでもかなり楽しめます。
河童橋から明神までのルートは、梓川の右岸を行くルートと左岸を行くルートの2つあります。
僕は右岸側のルートが好きなので、行きも帰りも右岸ルートを歩きました。
右岸は木道があったり、綺麗な小川が流れていたりと、景色がすごく綺麗で雰囲気が良いのでおすすめです。
今回は深夜バスで上高地入りしていたので、朝5時半くらいには現地に到着出来ていました。
野鳥観察も目的の一つだったので、早朝に上高地入りが出来るのはすごく良かったです。
ちなみに、今回は野鳥を見ながらのハイキングだったので、時間は通常の1.5倍くらいかかっています。
上高地ハイキングの様子
では、ハイキングの様子を紹介していきます。
そこかしこに絶景があって、写真枚数が多くなっていますが、上高地の美しい景色を楽しみながら読んでいただければと思います。
河童橋~明神
上高地バスターミナルでバスを降りて、まずは上高地インフォメーションセンターへ。
休憩スペースがあるので、そこでハイキングの準備をしたり、買っておいたおにぎりなどを食べます。
そしてインフォメーションセンターで売っていたコマドリとジョウビタキのぬいぐるみを購入。
嫁さんが前から欲しがっていたし、今回はコマドリに会いたかったので御守りとして着いた早々に買っておきました。
インフォメーションセンターが早朝から開いてて良かった(笑)
このぬいぐるみ1個980円でザックとかにぶら下げらるようになっています。
とても可愛いので鳥好きさんは買うといいかも!
この日宿泊する宿に行き、大きな荷物を預かってもらってからハイキングスタート。
スタートは河童橋。
上高地のシンボルともいえる橋ですね。
河童橋と穂高連峰のこの景色は有名なので見たことある人も多いと思います。
ゴールデンウィーク真っ只中でも早朝は人が少なくて良いな。
河童橋の上から梓川下流側を見た景色。
遠くに見える山は焼岳(標高2455m)です。
そしてこちらは梓川上流を見た景色。
早朝は雲が多くて、青空でなかったのが残念だけど、雪をかぶった穂高連峰の山々が美しいですね。
上高地はこの山に登る人たちの玄関口にもなっている場所でもあります。
ここですでにパシャパシャと何枚も写真を撮る嫁さん。
この景色が大好物なのでございます(笑)
河童橋からの景色を堪能したら、まずは明神を目指します。
明神へ行くルートは梓川の右岸、左岸の2ルートあるんだけど、ここは大好きな右岸ルートへ。
鳥の声を感じながらしばらく歩いて行くと、岳沢湿原というエリアに到着。
僕も嫁さんもここの景色が大好きなので、上高地に来ると絶対に立ち寄る場所。
静かに流れる川と立ち枯れた木、前方には六百山(標高2470m)が見える絶景スポット。
木製のデッキが造られているので、のんびりとこの景色を眺めると心が癒されます。
鳥の声も多く、いろんな声が聴こえてバードウォッチングもすごく楽しい。
上高地でバードウォッチングをしたのは初めてなんだけど、野鳥が多い場所だと改めてわかりました。
今回撮った野鳥の写真はこちらの記事で詳しく紹介しています。
岳沢湿原が少し進んだ場所もすごく美しい景色が広がっています。
とても神秘的な景色。
川の水の透明度がとても高い。
こんな感じの景色が次々に出てくるので、なかなか前に進めない(笑)
いい景色があると立ち止まっちゃうから、しむしむ夫婦のハイキングは時間がかかるのよねぇ。
大きな川は梓川。
歩いていて目に入ってくる景色がどれも美しい。
右岸側ルートにいは木道が所々に設置されていて歩きやすいし、木道を歩くこと自体が何だか楽しい。
早朝は人も少なくこの木道を歩く音が響くのも心地よい。
朝の気温は5度と低く、冬の服装でちょうど良いくらいでした。
梓川の支流が所々に流れていて、それがどれも綺麗なのよね~。
めちゃくちゃデカいザックを背負った人が前方からやってくる。
山の上でテント泊とかしてきたのかな。
うちには真似できない(笑)
景色やバードウォッチングを楽しみながら歩くこと2時間半くらいで明神橋に到着。
木製のつり橋でなかなかかっこ良い橋です。
明神橋から見た景色。
六百山と霞沢岳(標高2646m)が見えます。
梓川の色が綺麗すぎるな(笑)
この明神橋から明神館に向かう途中にニリンソウの群生がありました。
5月4日現在では見頃はこれからといった感じだけど、ピークになったら綺麗でしょうね。
上高地はニリンソウの群生地としても有名のようです。
まだ蕾の花が多い。
少しピンクががった感じがすごく可愛らしいですね。
そしてこのエリアはよく野生の猿が出没します。
今回もたくさんいました(笑)
子ザルもいっぱいいて可愛かった~(笑)
しばしお猿撮影を楽しんじゃいました。
ニホンザルの写真はこちらの記事にたくさん載せています。
花やお猿撮影を楽しみながら歩いてると明神館に到着。
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
明神~徳沢
明神館のすぐそばには無料で利用できるトイレがあるので、ここで少しトイレ休憩。
ちなみに河童橋付近にあるトイレはチップ制(100円)なので、上高地に行く際は小銭も多少持って行った方が良いですよ。
トイレを済まし、少し休憩したら徳沢方面に向かいます。
今まで何度か上高地には訪れたことがあるんだけど徳沢方面に行くのはこれが初めて。
初めて歩く道はワクワクするね(笑)
徳沢方面に行く道も整備されていて歩きやすいです。
こちら方面だと普通の観光客よりも登山客の方が多くなる印象かな。
大きなザックを背負ってる人をちょこちょこ見かけました。
道の脇を見てみるとフキノトウも出てきてた。
桜も蕾。
上高地はこれから春って感じですね。
明神~徳沢までの間にもニリンソウの群生が広がっていました。
おそらく緑に見える部分がニリンソウなので、満開になったらすごいことになりそう(笑)
満開ではなかったけど、ちょこちょこ咲いてる可愛いニリンソウも楽しめて良かったです。
ニリンソウの他にもこんな花も咲いてました。
初めて見た花だったので、googleレンズにかけてみたら「延胡索」と出た。
どうやらヤマエンゴサクという花みたい。
北海道のエゾエンゴサクと同じ種類かな。
こちらはフッキソウ。
道の脇を注意深く見ているといろんな花が咲いているので、それを見つけながら歩くのも楽しいです。
明神~徳沢間もほとんどが平坦な道なので、きつさはありません。
距離が長いので体力は必要だけど、頑張れば歩けるんじゃないかな。
少し開けたところに出たら梓川が見える。
この川と山の景色が美しいね~。
テントがたくさん見えてきたら徳沢に到着。
ハイカーの皆さんはここにテント張って、周りの山々に登山しに行くんですね。
我々はテント泊なんて無理なので、ここでランチをして折り返します(笑)
徳澤園でランチ
今回のハイキングの目的の一つがここでランチをすること。
ゴールデンウィークということもあって、それなりに人はいましたが席は空いていたので席を確保して食券を購入。
購入したのは「山の手作りカレー(1000円)」と「ボローニャハムときのこの手作り窯焼きピザ(1450円)」。
これね、どちらもすごく美味しかったです。
ピザはもっちりした生地で、窯焼きならではの焦げた感じが香ばしくて美味しい。
ハムときのことチーズの相性は抜群ですからね。
とても美味しいピザでした!
そして嫁さんがすごく気に入ってたのがカレー。
お肉が口の中でとろけるくらい柔らかく煮込んであって美味しい。
口当たりはサラッとしてて、するすると食べれちゃうカレーでした。
山の中で食べるカレーってなんであんなに美味しいんでしょうね。
いっぱい歩いたから美味しく感じるんだろうか(笑)
デザートにはこちら。
大人気のソフトクリーム(450円)です。
徳澤園に行った人はこれを食べる人が多いんじゃないかな(笑)
名物なだけあってとても濃厚で美味しいソフトクリームです。
徳澤園に行ったら食べておきたい一品ですね。
テントがこれだけ張ってあって、人もそれなりにいるんだけど、とても静かな場所。
そばにはこの透明度の皮が流れています。
とても雰囲気が良く、のんびり過ごしたくなる場所でした。
頑張って歩いて足を延ばしてみて良かったな。
1時間ほどのんびりしてから明神方面に戻ります。
徳澤園基本情報
- 所在地
長野県松本市上高地 - アクセス
上高地バスターミナルから徒歩約2時間 - 営業期間
4/27~11月上旬(公式ページを要確認) - 電話
0263-95-2508 - URL
https://www.tokusawaen.com/
徳沢~明神
同じ道を戻ってるんだけど、景色を堪能しつつ歩きます。
朝はやや曇っていたけど、昼には晴れてこの青空。
青空だと最高の景色ですな!
鳥の声を楽しみながらテクテク歩いて行きます。
ただ歩いてるだけでもほんと気持ちが良い。
徳沢を出発してから1時間程度で明神まで戻ってきました。
明神ではもう一軒気になるお店があったので立ち寄ることに。
カフェ・ド・コイショでお茶タイム
そのお店は「カフェ・ド・コイショ」。
山のひだやさんが運営しているカフェです。
レトロな感じの店内でお茶をいただくことが出来るカフェ。
入店したタイミングが良かったようで、待ち時間なしで座ることが出来ました。
木造の古い建物のカフェでインテリアもオシャレ。
ここでケーキと紅茶を楽しみました。
このカフェ人気があるようで、4種類あったケーキのうち3種はすでに完売。
残っていたはキャラメルチーズケーキ(800円)だけだった。
でもチーズケーキは大好きなのでこれが残ってて良かったな(笑)
とても濃厚なチーズケーキで口当たりも滑らか。
下に少し苦いキャラメルの層があって、シャリシャリ感のあるそのキャラメルと相まって大人な味のチーズケーキになっていまいした。
値段はちょいとお高いですが、その点は山の上だから仕方ないのかな。
ハイキングで疲れた体に、甘いものを補給するのに良い場所です。
オイルランプの灯がユラユラと灯る店内で、美味しいケーキとお茶を楽しむのもなかなか良いですよ!
カフェドコイショ基本情報
- 所在地
長野県松本市上高地 - アクセス
上高地バスターミナルから徒歩約1時間 - 営業期間
4月下旬~11月上旬(公式ページを要確認) - 電話
0263-95-2211 - URL
https://yamanohidaya.wixsite.com/cafedokoisyo
明神~河童橋
明神から河童橋に戻るのも右岸側のルートを歩きます。
梓川の右岸から六百山と霞沢岳を見た景色。
思わず立ち止まってみたくなる景色です。
上流側を見ると明神橋も見える。
美しい景色の中にかかるつり橋も絵になります。
行きも通ったルートだけど、この道は何度歩いても気持ちが良いです。
景色、音、空気感、五感すべてで楽しめる感じ。
水の流れがそばにあるだけで、爽やかな気分になれますね。
ただ木道を歩いてるだけ。
それだけで絵になる場所です。
草木の新緑の緑、透明な水、木漏れ日の光、最高のハイキングですよね(笑)
この時期の上高地は新緑が出始めている感じなので、鳥も比較的見つけやすかったです。
葉っぱが生い茂ると鳥を見つけるのがとても困難になりますからね。
鳥の声につられて脇道に逸れてみたら、こんな爽快な景色も広がっていました。
緑になりつつある木々が見てて気持ちよかったです。
午後だと逆光になって空の色や葉の色が出にくいんだけど、実際はもっと鮮やかな色をしています(笑)
早朝歩いた時よりも森の中が明るくなっていて、少し見え方も変わっています。
明るいと緑も鮮やかに見えるね。
午後の岳沢湿原周辺の景色。
光の当たり方が変わって、水の透明度が朝よりはっきりわかりますね。
岳沢湿原の景色。
上高地に来るたびに立ち寄るので、何度も見ている景色だけど、何度見ていい!
岳沢湿原から見た穂高の山々。
思いきり深呼吸がしたくなるような爽やかな景色です。
復路も絶景を楽しみながら歩いていると、あっという間に河童橋付近に到着。
朝は雲がかかっていた穂高連峰もすっきり晴れてて最高の景色になっていました。
上高地に行く前は、お天気が若干心配ではあったんだけど、晴れてくれてよかった!
絶好のハイキング日和となりました。
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今回の旅の動画
今回の旅で撮った動画をまとめてみました。
上高地の絶景や可愛い野鳥やニホンザルの映像が入っているので、良かったら見てみてください。
上高地の雰囲気を味わえると思います!
今回のハイキングの服装や持ち物
今回のハイキングは以下の装備で歩きました。
simsimの服装&ザック
嫁さんの服装&ザック
持ち物
- タンブラー
500ml(マウンテンジョニー) - モバイルバッテリー
Anker PowerCore 10000 - スマホ
- カメラ
- タオル
この日の朝の気温は5度と低く、冬登山のような服装でちょうど良かったです。
長袖のインナーにベースレイヤーはフリースと長袖のシャツ、アウターにはレインウェアという感じですね。
昼に近づくにつれて気温も上がってきたので、途中でフリースは脱ぎました。
この時期の上高地は朝晩はまだまだ冷えるので、暖かく出来るような服を持って行った方が良いです。
パンツはオールシーズンのもの履いて行きまいたが、朝方は寒かったけど歩いているうちに温かくなって特に問題はなかったです。
この時期の服装ってすごく悩むし選ぶのが難しいんだけど、調整できるように持って行くと良いと思います。
今回歩いたコースはアップダウンもなく道も整備されているので、普通のスニーカーでも十分歩けます。
ただ徳沢まで行く場合は距離が長くなるので、ソールがしっかりした靴の方が足への負担が軽減出来て良いかもしれません。
私と嫁さんが使っている登山ギアはこちらのページでまとめています。
上高地のアクセスと宿泊について
上高地までは高速バスを利用しました。
こちらの記事で詳しいことを書いているので気になる人は見てみて下さい。
高速バスを利用すると、直接上高地入りが出来るのでとても便利です。
宿泊したホテルの情報も載せています。
上高地ハイキングは超気持ちがよい!
以上、春の上高地ハイキングのレポートでした。
この時期の上高地は空気もひんやりしていて少し肌寒さも残りますが、それがハイキングには気持ち良かったりします。
雪の残る山の景色や清涼感のある梓川の色、そして森の中を歩くと鳥達の声もたくさん聴こえて、歩いてるだけで心がデトックスされた感じになります。
アップダウンもなく気軽なハイキングで絶景が楽しめるので、とてもおすすめの観光スポットです!
お得な情報
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