2023年10月22日に秋の霧ヶ峰登山を楽しんできました。
この時期の霧ヶ峰は、草原が金色の野に変わり秋色に染まります。
だだっ広い草原の景色は絶景で、歩いていて動く気持ちの良い場所です。
登山道は全体的に整備されているので、登山初心者にもおすすめのコース。
今回は車山肩駐車場をスタートして、車山山頂~蝶々深山~八島湿原をぐるりと周ってくるルートを歩きました。
天気も良く終始気持ちの良い景色を楽しめました。
この記事では、霧ヶ峰登山について写真多めで雰囲気や登山道の様子などを紹介していきます。
登山時の装備や服装も紹介するので、霧ヶ峰に行く予定の人の参考になればと思います。
霧ヶ峰登山のコースの説明
今回歩いたコースは以下のような内容になっています。
詳しい山行記録はヤマレコにアップしています。
そして今回のコースを僕の独断と偏見で★で示すこうなります。
今回のルートは、車山肩駐車場~車山山頂~蝶々深山~八島湿原~車山肩駐車場というコースでした。
車山肩駐車場から車山山頂までは、ガレた道ですが傾斜が緩やかなので比較的歩きやすいです。
距離も長くないので、ハイキング気分で歩ける道ですね。
車山山頂からは、急な階段を下りて一気に標高を100mくらい下げます。
車山湿原の中の登山道を歩いて蝶々深山へ。
蝶々深山までの登山道も整備はされていて、基本的には歩きやすいです。
ただしこの時期は夜から朝にかけて霜が降り、その霜が日中は溶けるので道がかなりドロドロになっています。
泥が靴について重く感じるくらいドロドロでした。
ズボンのすそを汚したくない人はゲイターを装着したほうが良いです。
蝶々深山からゼブラ山・蝶々深山分岐周辺までの道も同様にドロドロになっている個所が多めです。
斜面を下りて行く道なので滑らないように注意が必要です。
八島湿原に出ると木道が整備されているので、とても歩きやすくなります。
沢渡から車山肩駐車場までは、ややきつめの勾配を登ります。
距離は長くないので、ゆっくり登れば大丈夫かな。
コースの難易度は高くないので、登山初心者でも歩けます。
ただし距離は11kmとやや長めなので、体力はそこそこ使います。
この時期は道がぬかるんでる箇所があるので、その点を頭に入れて行ってください。
なおトイレは、鎌ヶ池キャンプ場跡にチップ制のものがあります。
その他は、車山肩駐車場や八島湿原駐車場などにもあるし、山荘などで食事等をすれば利用させてもらえると思うので、トイレで困ることはあまりないと思います。
ヤマレコなどの登山アプリを使用しているとスマホの充電の減りが早いです。
念のためにモバイルバッテリーを持って行った方が良いです。
私はこのモバイルバッテリー使用しています。
軽量コンパクトで使いやすいし、日帰り登山くらいならこれで十分です。
霧ヶ峰登山の様子(写真)
霧ヶ峰登山の様子を写真と感想を交えて紹介して行きます。
登山道の状況や雰囲気、見れる景色などを参考にしてみてください。
車山肩駐車場~車山山頂
この日のスタートは車山肩駐車場から。
7時20分に到着したんだけど、その時点で7割くらい埋まっていました。
紅葉の時期は混雑しやすい場所なんだけど、思っていたよりは空いていたかな。
紅葉のピークが過ぎていたからなのかもしれないですね。
ちなみに車山肩駐車場の側には、コロボックルヒュッテという有名な山荘があって、そこは早朝から行列が出来ていました。
テレビなどで紹介されてかなりいつも混雑してるみたい。
空いてたら朝ごはんでも食べようと思ったんだけど、ちょっと考えが甘かったな(笑)
ということで準備をしてから登山スタート。
駐車場の近くにチップ制のバイオトイレがあるので、そこでトイレも済ましてからスタートします。
まずはガレた道を歩いて車山山頂を目指します。
道はガレているものの傾斜は緩やかなので歩きにくくはないです。
朝から冷え込んでいて、霜柱も元気に成長してた。
笹にも霜がついてた。
朝方冷えることが多いので、寒さ対策もしっかりして行ったほうが良いです。
少し登った場所から見た駐車場とコロボックルヒュッテ。
朝から結構車が止まっています。
人気の観光スポットなんですね~。
ススキがあるだけで、秋っぽい風景になりますね。
秋の風景を楽しみつつ、緩やかな登山道を歩いて行きます。
遠くの方にはアルプスの山々も見える。
高山の上の方は真っ白に冠雪してますね。
高山はもう冬かな。
少し足を止めて辺りの景色を楽しみます。
草原が広がっていて、相変わらず気持ちの良い景色。
この景色が気に入って、ここ数年は毎年訪れています。
富士山も見えてきました。
遠くにいても存在感がある山ですね~。
道がガレガレ(笑)
この道をずっと歩くのは意外と疲れます。
ススキの穂も入れて、少し秋風に写真を仕上げてみた(笑)
丸と四角の建物が見えてきたら山頂はすぐそこ。
ちなみにその建物は気象庁の気象レーダーです。
車山山頂(標高1925m)
車山山頂に到着。
霧ヶ峰は日本百名山の一つに選ばれていて、車山は霧ヶ峰の最高峰の山です。
山頂からは眺望が望めるので、景色を堪能します。
展望デッキから見た景色。
展望デッキからは富士山方面の景色を見ることが出来ます。
八ヶ岳なども見えて、なかなか良い景色。
こちらは八島湿原方面の景色です。
右下が八島湿原なんだけど、すっかり秋色ですね。
こちらは蝶々深山方面。
だだっ広い草原の丘が広がっていて、これぞ霧ヶ峰という景色。
景色に見惚れる私。
清々しい気持ちになれます。
いい感じの石があったので、それに乗って景色を見る嫁さん。
天気が良くて景色も最高だ!
こちらは蓼科山と白樺湖方面の景色。
山頂からは360度見渡せます。
久しぶりに車山の山頂に登ったけど、登って良かった!
山頂には神社もあります。
写真はその鳥居。
ちょうど富士山が鳥居の中に入って見えます。
外国人の人が熱心に写真撮ってたので真似してみた(笑)
鳥居に富士山、ザ・日本の風景って感じよね!
車山山頂~蝶々深山
車山山頂から階段で一気に100mくらいの標高を下げます。
階段がそこそこ急なので、見える景色はかなり良い。
天気が良ければ蓼科山や白樺湖が目の前に見えます。
車山湿原の方に下りていきます。
ここ、下るのはまだいいけど、登るのは結構息が切れますよ(笑)
ただ山頂の景色を見たいという人は、無理せずリフトを使うことをおすすめします。
下りている途中から見る景色も絶景。
蓼科山の雄大な景色も楽しめます。
ススキの穂が秋を演出してくれるのもいい感じ。
階段下り切って後ろ振り返ると車山。
結構な高さから下りてきたなぁって実感します。
ここから草原の中を歩いて行きます。
基本的に道は整備されていて歩きやすいんだけど、この時期は朝に霜が降りて日が昇ると溶けてぐちゃぐちゃになります。
それが結構厄介でした。
少し進むと木道ゾーンに入るので、そこは軽快に歩けます。
木道がめちゃくちゃありがたかった(笑)
この日は雲一つない青空で景色もすごく綺麗。
空に向かって道が伸びていく感じが良いよね~。
春から夏にかけては鮮やかなグリーンに包まれますが、この時期は一変して秋色になります。
この色あせた感じがまた季節感があって良き。
この分岐を蝶々深山方面へ。
ここは傾斜も緩やかで本来ならゆるっとした道です。
ドロドロになっていなければ快適に歩けるんだけどなぁ。
写真で見ると勾配が結構あるように見えるけど、実際はそれほどきつくないです。
後ろを振り返ると車山が小さく見えるね。
車山から約1時間程度で蝶々深山山頂に到着。
蝶々深山山頂(標高1836m)
今回登ったこの蝶々深山は山というより丘って感じ。
とても登りやすい山なので、霧ヶ峰の登山コースの中ではとても人気があります。
霧ヶ峰登山をする人はまずここを歩くんじゃないでしょうか。
でも何回も霧ヶ峰に行ってる私は今回が初めてでしたが(笑)
山頂からは見晴らしも良くとても気持ちが良い場所でした。
草原に囲まれた丘って感じね。
周囲の山々も見渡せます。
こちらは蓼科山方面。
こちらは八島湿原方面です。
ここで景色を眺めつつ少し休憩でもしようと思ったんだけど、この日は天気は良かったものの風が強く寒かったので山頂でのんびりするのは断念しました。
風が無かったら、ここでおにぎりモグモグすると最高に美味しいかも!
蝶々深山~八島湿原
続いて八島湿原を目指します。
写真のように石がある個所はまだいいんだけど、石が無い場所はかなりぐちゃぐちゃになっていました。
泥が靴について靴が重く感じるくらいね。
ズボンのすそを汚したくない人はゲイターを持って行った方が良いです。
見える景色はどこから見ても絶景で、歩くこと自体は楽しい。
ただ、この辺りは笹で道が見えずらくなっていて、時には水たまりなどもあってハマることもあるので、注意して歩く必要があります。
この季節は、霜が降りて溶けるを繰り返すので仕方ないんだけどね。
そうこうしているうちに物見岩が近づいてくる。
こちらが物見岩。
物見岩周辺も見晴らしが良かったです。
この辺まで来ると木が増えてくる。
車山がはるか遠くになったな(笑)
目指す八島湿原も見えます。
上の写真の茶色い平たい部分が八島湿原ね。
石ゴロゴロの道を下って八島湿原へ。
勾配はきつくないので下るのは楽。
ただ例によって、ぬかるみにだけは要注意ですがね。
景色を楽しみつつのんびりと歩いて行きます。
この辺りまで来ると背の高い木が増えてきます。
針葉樹カラマツかな。
カラマツは日本産の針葉樹の中で唯一落葉する木なんだとか。
黄葉すると綺麗なのよね~。
段々と八島湿原が近づいてきた。
10月中旬も過ぎると、霧ヶ峰は完全に秋の装いね。
というか晩秋って感じか。
紅葉もピークを終えて、葉も枯れて落ちる感じ。
そんな秋の香りも楽しみつつ歩きます。
斜面を下り終えると、まだ紅葉している木もありました。
緑に黄色にオレンジにとてもカラフルな景色。
鎌ヶ池キャンプ場跡に到着。
ここにはチップ制のトイレがあります。
チップは100円なので小銭を用意しておきましょう。
鎌ヶ池キャンプ場跡くらいから八島湿原の木道が始まります。
八島湿原を周回
ここからは木道を歩けるので、すごく歩きやすくなります。
左側には行けもあって美しい景色が広がっています。
木道から車山方面を見た景色。
車山山頂の気象レーダーがめちゃくちゃ小っちゃく見える(笑)
木道を歩くときの足音がまた心地よいのよねぇ。
歩くのが気持ち良い道です。
秋満喫の光景です(笑)
登山は肌で季節を感じられるから良いよね~。
こんな景色を楽しみつつ、八島湿原を周回します。
約半周くらいすると湿原の木道は終了。
ランチをする予定のカフェ霧夢を目指します。
八島湿原~カフェ霧夢
ススキ野原にカラマツ林の景色。
近くにはヒュッテみさやまという山小屋もあって、そこでもランチをすることが出来ます。
ちょこちょこ山小屋があるのは、登山者にとって嬉しいですね。
このススキ野原を抜けていきます。
そしてしばらく砂利の道を歩くと沢渡に到着。
沢渡から少し道を逸れて、カフェ霧夢へ。
可愛らしい看板を出してくれているので、それに従って歩いて行きます。
とても静かな登山道。
カフェも静かな森の中にあります。
またまた可愛い看板(笑)
カフェ霧夢に到着です。
カフェ霧夢で本格ピザを楽しむ
ここがカフェ霧夢。
嫁さんがSNSで知って、前から気になっていたカフェ。
このカフェの売りは、本格的なピザガマで焼くピザ。
この窯で焼いてくれます。
見るからに美味しそうなピザが焼きあがりそうよね(笑)
注文したのは、マルゲリータとマリナーラ。
ピザは窯に火を入れた日限定のメニューなんだとか。
火が入ってて良かった(笑)
まずはマルゲリータ。
香ばしい香りが漂って来て、見た目と匂いだけでよだれが出ちゃう。
生地はもっちりしたタイプですごく美味しいピザでした。
こちらはマリナーラ。
ニンニクが効いてるトマトソースがとても美味でした。
どちらもシンプルなピザだけど、その分生地を楽しむ感じで、私的にはとても満足なピザでした。
こんな山の中で本格ピザが食べられるのは嬉しいね。
あとこのカフェには看板ニャンコがいて、室内に行くと会えるみたい。
ただ中に入るには靴を脱がなきゃならないので、ドロドロの靴を脱ぐのが面倒で今回は会えなかった(苦笑)
違う機会にまた行きたいカフェです。
スイーツなどもあるので登山の途中にお茶を飲みに行くのも良いかと思います。
コロボックルヒュッテが大人気過ぎて入れないですからね。
こういう穴場的カフェを覚えておくのも良いですよ!
カフェ霧夢~車山肩駐車場
カフェから沢渡に戻ってそこから車山肩駐車場を目指します。
約150mくらい標高を上げますが、勾配は比較的緩やかなのでそれほどきつくはありません。
距離は900mくらいでゆっくり歩いても30分程度で車山肩駐車場に着きます。
しばらく登って行って後ろを振り返ると景色が開けてきます。
先ほどまで歩いていた八島湿原も小さく見えます。
人間の歩くスピードって意外と速いよね。
前方は車山とその後ろに蓼科山。
最後の最後まで景色を堪能しながら歩きます。
斜面を登りきると駐車場はすぐそこ。
登山終了。
距離がそこそこ長かったので結構疲れたぞ(笑)
車山肩駐車場について
車は車山肩駐車場に止めました。
大人気の山小屋コロボックルヒュッテや美味しいソフトクリームが食べられるチャプリンなどがあり、とても混みあう駐車場です。
特にニッコウキスゲや紅葉のハイシーズンなどは、駐車場に止めるために渋滞が出来ることもあります。
ハイシーズンに行く際には要注意です。
今回は紅葉のピークも過ぎた感じだったので、土曜の7時20分くらいに着いた時点でも空きがありました。
駐車場の料金は無料で、混雑時は有料エリア(1日1000円)も利用できます。
登山の装備&服装
今回の登山は以下の装備で歩きました。
この日は朝方は霜が降りるほど冷えていて寒かったです。
山頂や湿原は風も強く、終始肌寒い感じでした。
インナー、ミドル、アウターすべて長袖を着てちょうど良いくらいでした。
パンツはオールシーズンの物で問題なかったです。
泥はねが結構ひどくズボンが汚れたので、ゲイターを持って行けばよかったと思いました。
この時期は霜で道がドロドロになりやすいので、ゲイターを携行して行った方が良いかもしれません。
ちなみにザックの中にはダウンも入れておきましたが、この日は使うことはなかったです。
私と嫁さんが使っている登山ギアはこちらのページでまとめています。
今回の撮影機材
今回の写真撮影にはこちらのカメラとレンズを使用しています。
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
爽やかすぎる風景が楽しめる登山道
以上、霧ヶ峰登山のレポートでした。
今回、初めて霧ヶ峰のメインルートともいえる蝶々深山の方に登ってみましたが、とても景色がよく気持ちよく歩ける登山道でした。
距離はちょっと長めだけど、コース自体はそれほどきつくは無いので、登山初心者にもおすすめのコースです。
秋は草原が金色の野に変わって秋を思いきり満喫出来ます。
山荘でお茶やランチを楽しみつつ休憩するのも良きです。
霧ヶ峰は1年を通しておすすめ出来る登山コースです!
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