2022年9月4日、夏も終わりに近づきだんだんと秋になりつつある大菩薩嶺に行ってきました。
大菩薩嶺は山梨にある標高2057mの山。
上日川峠駐車場からなら、山頂まで2時間程度で行けるので日帰り登山にピッタリの場所です。
尾根に出ると天気が良ければ富士山を望む絶景を楽しむことが出来るし、大菩薩嶺の美しい稜線の景色を楽しみながら歩くことが出来ます。
標高もそれなりに高いので、朝はとても涼しく気持ちよく歩くことが出来ます。
登山初心者にもおすすめの登山コースです。
今回は車で上日川峠駐車場まで行ったので、駐車場の混雑状況等も書こうと思います。
2023年に行った際の記事はこちらで書いてます。
うちの登山ギア
大菩薩嶺登山のコース説明
今回のコースは以下のようになっています。
詳しい山行記録はヤマレコにアップしています。
そして今回のコースを僕の独断と偏見で★で示すこうなります。
今回のコースは上日川峠をスタートして、唐松尾根分岐を雷岩方面に向かい、雷岩から大菩薩峠まで稜線を歩いてから下山するというコースです。
上日川峠から福ちゃん荘までは、森の中を歩く感じで鳥の声もたくさん聞こえてとても気持ちよく歩けます。
前日雨が降ったようで道がぬかるんでいて歩きづらい個所も多々あったけど、道は整備されているので基本的には歩きやすい。
福ちゃん荘から唐松尾根分岐を唐松尾根方面に向かいました。
唐松尾根は勾配もきついしガレているので、僕はいつも登りで通るようにしています。
うちの奥さん、ガレ場を下るのが苦手なので(笑)
唐松尾根は結構勾配はきついですが、距離が長いわけじゃないのでゆっくり登れば大丈夫だと思います。
岩や石がゴロゴロしてて歩きづらい部分もあるのでその点は注意が必要。
大菩薩嶺の山頂は木に囲まれていて眺望が無いので、今回は行きませんでした(笑)
雷岩から大菩薩峠までは尾根道を行きます。
石がゴロゴロしているけど、それ程歩きづらいわけじゃないです。
多少アップダウンがあって、何か所か岩山を越える箇所がありますが、そこもゆっくり登れば問題ないと思います。
大菩薩峠から福ちゃん荘までは表登山道を通って下山。
勾配も緩やかだし、道が整備されていて歩きやすいです。
距離は7.0km程度だし、難易度も低いので初心者でも楽しんで歩けるコースです。
歩き応えもあるし絶景も楽しめるので、登山したーっていう充実感も味わえる山だと思います。
大菩薩嶺登山の様子
大菩薩嶺登山の様子を写真多めで紹介していきます。
登山道の雰囲気や景色などがわかると思います。
上日川峠をスタート
上日川駐車場に車を止めて登山の準備をしてからスタートです。
ちなみに駐車場のすぐそばには公衆トイレもあります。
ここの他には、唐松尾根分岐と介山荘にもあります。
山の上にトイレがあるのは嬉しいね。
朝6時過ぎくらいだと、まだちょっと暗め。
日の出の時間は過ぎているけど、まだ陽が当たってないからですね。
気温も低めでウインドシェルなどを羽織る必要がありました。
山の中は秋がすぐそこに来てる感じだ。
歩いていると、次第に朝日が森の中に差し込んできます。
その光景がまた神秘的で良いのよねぇ。
鳥達も元気に鳴いておりました。
上日川峠から福ちゃん荘までの登山道は写真のような森の中を行く道。
前日に雨が降ったのか、道は結構ぬかるんでいてぐちゃぐちゃになっている個所もありました。
道の端の方を歩けば問題はなかったです。
スタートして30分弱で福ちゃん荘に到着。
朝早かったのでまだ開店してなかったけど、開店したら飲食をすることが出来ます。
福ちゃん荘~雷岩
福ちゃん荘から唐松尾分岐を唐松尾根方面に向かいます。
あ、ちなみに写真のトタン屋根の建物は福ちゃん荘じゃないよ。
ちゃんとした建物が反対側にあります(笑)
陽が高くなってきて、暖かくなってきたので上着は脱ぎました。
しばらく歩いて行くと、勾配が急になっていきます。
最近山に登ってないし探鳥にも行って無くて、あまり歩いてなかったから登りがきつい(笑)
完全に運動不足ですね。
2人してヒーヒー言いながら登りました(笑)
やっぱり普段から歩いてないと、体は鈍るね。
運動不足じゃない人は、ひょいひょい登って行っちゃうと思う(笑)
立ち止まって汗を拭う嫁さん。
ちょっとづつ休憩を挟みながらゆっくり登って行きます。
急ぐ必要ないからね~。
自分のペースで歩くことが大事です。
登りの後出てくる平坦な道がめちゃくちゃ嬉しい~。
道の脇を見るとこんな倒木も。
倒木に苔がびっしりついてる光景も良い感じ!
そうこうしているうちに最後の急斜面にさしかかります。
ここがね~、なかなかきついんですよ(笑)
でもこの辺りから後ろを振り返ると絶景が見え始めます。
そうです、富士山です!
ちょっと雲が多めだけど、何とか富士山の姿を拝むことが出来た(笑)
右側には雲海も出てた。
ヒーヒー言いながら急斜面を登って、疲れたら立ち止まって景色を楽しみます。
上空の風が強いのか、雲の形が刻々と変わって行きます。
富士山が雲に隠れちゃいそうだったので、ちょっとスピードアップ!
って思ったけど、体が言うこと聞かずゆっくり登る(笑)
だんだんと富士山にかかる雲が多くなって行くー。
そして福ちゃん荘から歩くこと1時間15分で雷岩に到着。
こちらが雷岩から見た富士山。
雲に隠れてしまった(笑)
少しの間でも富士山の姿が見れたので良かったです。
雷岩の上に座っておにぎりをモグモグしながらしばし休憩。
雲海を見ながら食べるおにぎりって最高よ!
陽が照ってると暑いくらいなんだけど、陽がかげると急に涼しくなります。
風もあるので汗で濡れたTシャツが結構冷えたりする。
なのでウインドシェルは持って行った方がいいし、シャツは乾きやすい素材のものが良いです。
さっきまで晴れてたのにあっという間にガスる。
山の天気は変わりやすいね。
休憩をしたら大菩薩峠に向かって進みます。
雷岩~大菩薩峠
雷岩から大菩薩峠までは尾根道を行きます。
ちょっとガスって見えないけど、稜線がすごく美しいですよね~。
登山道はやや石がゴロゴロした感じではあるけど、歩きづらくはないです。
晴れてると超綺麗な景色なんですけどね。
でもガスっていても、それはそれで神秘的な感じで良いか(笑)
少し待っているとガスが晴れて来たりもします。
所々に岩があるので岩の上に立って写真を撮ると、いい感じに撮れたりする(笑)
写真撮影を楽しみながら歩くのも良いよ。
ガレガレした稜線を歩いて行きます。
適度にアップダウンがあって、こんな岩山を超えていく個所も。
手をついて体を支えながら登り下りする個所もあるけど、ゆっくり行けば難しくはありません。
山の斜面はまだ緑色だけど、もう少しすると色が変わってきます。
秋もすごく綺麗な景色になります。
緑の稜線を歩いて行くのはすごく気持ちが良い。
風もひんやりしているので心地よいです。
今回、嫁さんのザックについてるブローチはカモシカ。
カモシカとの出会いを期待したんだけど、カモシカには会えなかった~。
ちょっとした山を越えていく。
適度にアップダウンがあるのも歩き応えがあって良いね。
進行方向と反対側の稜線。
青空だったら最高の景色なんですけどね~。
時間が経つにつれてどんどん雲が(苦笑)
景色を楽しみながら歩いていると介山荘が見えてくる。
そして富士山と反対方向には見事な雲海が!
こういう光景を見ると、雲より高い場所にいるんだなぁって実感します。
とりあえず適当な岩に登って写真撮影。
逆光なので黒くなってしまった(笑)
青空じゃないのは残念だけど、雲海が見れたからいいや。
岩々した個所を下りて行きます。
多少こういう個所もあった方が面白みがあって良いよね。
雲海のおかげですごく壮大な景色に見えるね。
山の斜面の方を見ると遠くに鹿の姿も。
カメラのレンズを付け替えてズーム。
カモシカには会えなかったけど、普通の鹿には会えたのでよかったな。
雷岩から1時間程度で大菩薩峠に到着。
こんな可愛らしいお地蔵さんも。
登山者の安全を見守ってくれているのかな。
大菩薩峠に着いたら、そこから下山です。
大菩薩峠~福ちゃん荘
大菩薩峠から表登山道を通って下山。
表登山道は道もしっかり整備されいるし勾配も緩やかなので歩きやすくなっています。
途中鳥の鳴き声がたくさんしたので、再びレンズを変えて撮影。
ルリビタキです。
おそらくメスですね。
大菩薩嶺の登山道を歩いていると、あちこちから鳴き声が聞こえたので、ルリビタキはたくさんいると思う。
今までルリビタキって見るのが難しい鳥だと思ってたけど、山に行くと意外と簡単に見つけられる(笑)
青いオスは撮れなかったけど、真剣に探鳥したら撮れたと思います。
あと癒してくれたのがコガラさん。
スズメよりも小さな鳥でとても可愛い。
10羽くらいの群れに遭遇したんだけど、まぁ動きが速くてなかなか撮れなかった。
もうちょっとじっくり写真撮らせてほしい物です。
見分けはつかなかったけど、おそらく親と子が入り混じって飛び交ってたと思う。
下山中にも鹿に遭遇。
こちらを見てますね~。
結構離れた位置から撮ってるんだけど、我々の存在に気付いてるのかな。
山の斜面とかよーく見ながら歩いてるといることがあるので、大菩薩嶺登山に行く人は探してみてね。
表登山道は唐松尾根とは違った雰囲気で、こちらの道も歩いてて気持ちが良いです。
こんな苔むしてるエリアなんかもあります。
モフモフの苔に水が滴って、すごく瑞々しい光景。
7km程度のコースだけど、バラエティに富んだ景色が楽しめるのも魅力ですね。
綺麗な小川も流れていたりします。
大菩薩峠から約50分程度で福ちゃん荘に到着。
下山後に行きたい場所があったので、ここでは休憩はせず。
福ちゃん荘から登山道入り口までは舗装された道を下山しました。
登山道は登る時にぬかるんでるのを見たし、今回はちょっと時間短縮で舗装された道を下りました。
福ちゃん荘から約20分で登山道入り口に到着。
登山終了です。
登山道入り口付近にはロッヂ長兵衛という山小屋があって飲食が出来るんだけど、今回はここでも休憩せず。
すぐに山を下りて勝沼の方へ(笑)
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トイレや周辺施設について
今回の登山コースでは、ロッジ長兵衛、福ちゃん荘、介山荘などの山荘があって、その近くには公衆トイレも設置してあります。
比較的トレイの心配がなく歩けるので、その点でも初心者さんにおすすめ出来る登山コースですね。
また夏場に行くと、ロッジ長兵衛で美味しい桃の販売なども行っていることがあります。
訳あり品だけどとても安いので、見つけたら買いだと思います。
2023年に行った際には、美味しい桃を2箱買いました(笑)
その様子はこちらの記事で書いているので、気になった人は見てみて下さい。
桃の季節に大菩薩嶺を登るのもおすすめです!
上日川峠駐車場へのアクセスと混雑状況
今までは電車とバスを乗り継いで登山道入り口まで来ていたんだけど、今回は初めて車で行ってみました。
上日川峠駐車場へ201号線を通るルートと218号線を通るルートがあります。
事前にネットで調べたところによると201号線は坂も急で道幅も狭いので218号線を行く方が良いと書いてあったので、218号線を通って行きました。
山の中に入って行くと、カーブが多く道幅も狭くなるので、運転が苦手な人にはちと緊張する道かもしれない。
僕が行ったのは早朝だったんだけど、朝早い時間は対向車はなかったです。
下山時は10時半~11時くらいだったんだけど、その時すれ違ったのは数台くらい。
運転は疲れたけど、それ程緊張する場面には遭遇しなかったです。
ただ、この道はバスも通る道なので、バスとすれ違う場面に遭遇したらちょっと緊張するかもね。
待避所が所々用意してあるし、カーブミラーをしっかりチェックしたり先の方をよく見ながら運転するようにすれば大丈夫だとは思います。
運転初心者や苦手な人は、そういう道だということを認識した上で行った方が良いですよ。
駐車場は朝6時前くらいの時点で、第一駐車場が満車で第二駐車場が8割くらい埋まっていると言った感じでした。
それでも広めの第三駐車場がまだあるので、朝早い時間に行けば止める場所にはそれほど困らないんじゃないでしょうか。
ただし、紅葉シーズンとかは混むことが予測されるので、その場合はすぐに満車になっちゃうかもしれないけど。
第三駐車場は登山道入り口から200mくらい離れているので、出来れば第二駐車場くらいに止められるのがベストかな。
ちなみに駐車場は無料で利用することが出来ます。
公共交通機関での行き方はこちらの記事で書いています。
今回の登山の服装や持ち物
今回のハイキングは以下の装備で歩きました。
標高が高めなので朝はだいぶ涼しいです。
なので、ウインドシェルなどを羽織った方が良いです。
陽が照ってくると暖かくなるので、その状態だと登ってる時はTシャツで十分でした。
稜線に出て曇ったりした時は、急に涼しくなるので羽織るものは必須だと思います。
レイヤリングで調整できるようにして行った方が良いですね。
ここ最近、嫁さんは膝の調子があまりよくないので、新しく買った膝サポーターを装着して登っていました。
それがこちら。
結構サポートされてる感じがあって良かったそうです。
膝に違和感はあったものの痛みは出なかったようなので、効果はあったんじゃないでしょうか。
そんなに高くない商品だし、膝痛に悩んでる方は試してみてもよいかも!
登山用アプリを使っているとスマホのバッテリーの減りが早くなります。
なので、モバイルバッテリーは持って行った方が良いです。
私が使っているのはこちらの製品。
充電スピードも速く便利です。
私と嫁さんが使っている登山ギアはこちらのページでまとめています。
下山後はぶどうを買いに行く!
この時期、山梨と言ったらやっぱり葡萄です。
車で走っているとシャインマスカットの幟があちこちにあって、それを見るだけでもテンション上がる(笑)
農園の直売所もたくさんあるし、JAの直売所や道の駅などいろんな場所でシャインマスカットをはじめいろんな葡萄を買うことが出来ます。
ということで、うちも直売所などの寄ってシャインマスカットを購入。
うちが買うのはB級品が多いんだけど、B級品であれば1パック600~800円くらいで購入出来ます。
B級品とは言え、見た目はそれほど悪くないし、味は一級品です(笑)
すごーく甘くて美味しいよ!
この時期山梨に登山に行ったら、是非葡萄も買って帰りましょうね~。
葡萄農園をいくつか周るだけでも楽しいよ(笑)
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HISならフルーツ狩りなどの山梨の魅力的なバスツアーがたくさんあります。
今回の撮影機材
今回の写真撮影にはこちらのカメラとレンズを使用しています。
撮影機材
- カメラ
OM-D E-M1 MarkⅡ - レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7Ⅱ
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
車で行くと帰りにいろいろ楽しめるよ!
以上、大菩薩嶺登山のレポートでした。
今回は初めて車で大菩薩嶺に行きましたが、早朝に登山道に着くことが出来るし、下山後もいろいろ楽しむことが出来るので良かったです。
この時期は葡萄を買いに行くことも出来るしね。
公共交通機関だと登り始めが10時くらいになっちゃうので、下山後にいろいろ寄ることも出来ないのがネック。
車の運転が苦にならない人には、車で行くことをおすすめしたい場所です。
登山道の難易度も低めで、絶景も楽しめちゃうのでおすすめの登山コースです。
これから紅葉シーズンになって行きますが、紅葉の季節もおすすめですよ!
※この記事は2022年9月に行った時の情報をもとに書いたものです。料金やサービス内容等の情報は現在と変わっている可能性があるのでご了承ください。
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