2024年9月29日に、北海道の大雪山の山の一つ、黒岳登山に行ってきました。
黒岳は層雲峡からロープウェイとリフトを使うことで、七合目まで行くことが出来る山。
登山道も比較的歩きやすく、難易度は高くないので初心者でも登れる山です。
山頂からの景色は最高に美しく、カムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)と呼ばれるにふさわしい絶景が広がっています。
山頂付近の草紅葉は終わってしまっていましたが、麓の方はこれからピークを迎える感じで、山肌が黄色く染まっている様子を見ることが出来ました。
今回は、黒岳山頂から黒岳石室まで足を延ばし、黒岳石室の周辺を少し散策してから下山するという行程でした。
草紅葉は終わっていても景色は最高に綺麗で、とても楽しい山行となっています。
この記事ではその黒岳登山について詳しく紹介していきます。
なお、草紅葉がピークの状態については昨年の記事を見てもらえるとわかります。
とても美しいので写真だけでも見てみてください。
うちの登山ギア
黒岳登山コース概要や難易度
今回のコースは以下のようになっています。
詳しい山行記録はヤマレコにアップしています。
そして今回のコースを私の独断と偏見で★で示すこうなります。
今回はリフトの七合目乗り場からスタートして黒岳山頂~黒岳石室を目指すコースを行きました。
登山道で特に危険な個所はありません。
七合目乗り場から山頂までは、意外と勾配がある道を行くため息は上がります。
1時間半程度、ずっと登り続けるので、体力的にもここが一番きついかな。
階段や石段の段差が高い個所もあり、ヒーヒー言いながら登る人も結構見ました。
やや湿っていてぬかるんでいる個所があるものの、道自体は歩きやすく整備されています。
山頂まではスニーカーでも行けるとは思いますが、登山靴を持っている人はそちらを履いた方が無難かな。
下りが結構足腰に負担が来るので、それを軽減する意味でも登山靴をおすすめします。
山頂から石室までは、大きめの石がゴロゴロしたガレ場を行きます。
下る際は滑って転ばないように注意しましょう。
岩場もありますが、歩きづらいことは無いので、初心者でも問題なく歩けると思います。
山頂から黒岳石室までは約20分程度で、一度山を下るので戻る際に黒岳を登り返す必要があります。
自分の体力と残りの時間等を考えて行くようにしましょう。
私的には体力と時間があるなら、黒岳石室まで行くことをおすすめします。
すごく景色が綺麗なのでね。
コースの難易度は、大雪山系の山の中では低めで、ロープウェイやリフトで七合目まで行けることもあり、登山初心者でも十分登れる山です。
なおヤマレコなどの登山アプリを使用しているとスマホの充電の減りが早いです。
念のためにモバイルバッテリーを持って行った方が良いです。
私はこのモバイルバッテリー使用しています。
軽量コンパクトで使いやすいし、日帰り登山くらいならこれで十分です。
黒岳登山の様子を写真で紹介
それでは、黒岳登山の様子を紹介していきます。
写真枚数や情報量が多くなっているので、目次を上手く利用して自分の読みたい場所に飛んでみてください。
景色がとても美しいので、写真だけでも見てもらえると嬉しいです。
ロープウェイとリフトで七合目へ
駐車場に車を止めて、ロープウェイ乗り場に行きます。
窓口でチケットを購入して列に並ぶ。
始発は混んでいることも多いけど、始発から3本目くらいだと意外と空いていました。
ロープウェイは101人乗り。
結構な人数が乗れちゃうロープウェイです。
五合目にある黒岳駅までは7分程度で着きます。
早朝は雲海も出てることがあるので、絶景を楽しみながら空中散歩が出来るのが良いですね。
こちらが黒岳駅。
屋上に展望エリアがあるので、そこからの景色も楽しみます。
この日は天気がよく登山日和。
雲海も出ていて、ロープウェイの駅ですでに絶景が楽しめました。
登山しない人もロープウェイに乗って上に行くだけでも楽しいよ。
こちらは黒岳方面を見た景色。
雲一つない快晴です。
山肌が色づいていて綺麗な色になっていた。
黒岳駅から5分程度歩いて、リフト乗り場へ。
この看板の標語、なかなかセンスいいよね(笑)
五合目辺りも色づいていて、秋って感じの雰囲気に包まれていました。
そしてリフトで標高1520mの七合目へ。
リフトには15分くらい乗っているので、体が冷えます。
この時期の北海道の朝方は冷えるので、温かい服装で乗った方が良いです。
七合目からの景色。
ここからの景色もなかなか良いですね。
七合目で登山の準備をしてスタートです。
七合目~黒岳山頂
登山口には名前と時刻を書く用紙があるので、それに記入してから入山。
下山時に下山時刻も書くようにしましょう。
スタート直後、いきなり登りから始まります。
ここから山頂まで約1時間半の登りが続くので、結構息が上がります。
階段があったり、この写真のように岩々しているゾーンもあります。
ただ、整備はされていて比較的歩きやすくはなっているので、難易度は高くないです。
この山はツアー客の人も登る山なので、初心者でも登れますよ。
ただ体力はそれなりに必要なので、その点は覚悟して登りましょう。
登って行くと視界が開けてきます。
そして見える景色は絶景。
こんな景色を楽しみつつ、時折休憩しながらゆっくり登っていきます。
美しい景色を楽しみながら登れると、疲れも半減しますね。
登山開始から35分程度で八合目に到着。
まだ先は長いです(笑)
こんな感じの道をひたすら登っていきます。
登山初心者や運動不足の人は、この登りが結構長く感じると思うけど、山頂では絶景が待っているので頑張って登りましょう(笑)
麓の方もだんだん色づき始めていました。
緑から黄色に変わって行く様子が美しい。
草木が低く、眺望の良い個所がいくつも出てきます。
そういう場所では足を止めて写真を撮って楽しみます。
時間が経つにつれて雲海は晴れてきていました。
雲海を見るなら早朝に出発しないとダメかも。
ナナカマドの実がたくさん生っています。
ここはシマリスもたくさん生息している地域なので、シマリスを探しつつ登ったんだけど、ナナカマドを食べる光景は見つけられなかったな。
ナナカマドの実の赤が鮮やかで綺麗。
この辺りの紅葉が見頃だったかな。
黄色がほんとに美しいね。
標高が上がってくると紅葉は終えていて、葉が落ちていました。
北海道の山の秋は早いね。
ナナカマドの木が多いな。
ナナカマドの紅葉のピークに来ても綺麗な景色だったでしょうね。
今年はナナカマドの実が豊作なようなので、野鳥やリスも食べ物が多くてウハウハですな。
こんな感じの景色を楽しみながらゆっくり登って行くと山頂が見えてきます。
ここまで来たらあと少しなんだけど、勾配はきつくなるので頑張って登りましょう(笑)
黒岳山頂(標高1984m)
登山開始から1時間半程度で山頂に到着。
一応標準タイムで登れたな。
標高は1984mで2000mないんだけど、見える景色は本州の高山のような景色。
高い木が無く辺りが開けています。
山頂でしばし休憩&写真撮影。
360度見渡せて、どの方向を見ても美しい景色が広がっています。
山の色が秋色になっているのも素敵ですね。
どの方向も美しいんだけど、やっぱりお鉢平方面の景色が好きだな。
山頂付近の草紅葉はピークを終えて枯れていたけど、それでも綺麗な景色でした。
30分ほど休憩したら黒岳石室に向かいます。
黒岳山頂~黒岳石室
黒岳石室へはまずこの道を下りていきます。
大きめの石がゴロゴロしているので、つまずいたり滑ったりして転ばないように注意しましょう。
景色に見惚れてつまずくこともあるので要注意です。
私も嫁さんもこの道が大好きなんですよね。
黒岳は去年も登ったので、今年は旭岳に行こうと思っていたんだけど、この景色が見たくてまた黒岳に来てしまったくらいです(笑)
黒岳石室までは片道20分程度ですが、この道をまた登ってくることも考えて行くか行かないか決めてください。
体力と時間があるなら、黒岳石室まで行くのをおすすめします。
この周辺にもシマリスがたくさん生息しているので、探しながら歩いて行きます。
実際にこの日何度も見かけたんだけど、写真はなかなか撮れなかった(笑)
しばらく歩いて行くと、黒岳石室が見えてきます。
写真の中央辺りに見える建物が黒岳石室ね。
素晴らしすぎる景色ですね。
写真の一番奥にちらっと見えるのはお鉢平。
昨年は頑張ってお鉢平まで行きましたが、今年はやめておきました。
この写真は黒岳方面を見た景色。
ここを下りてきたのね~。
そして帰る時はこれを登り返す必要があるのね(苦笑)
黒岳石室周辺を散策
黒岳石室に到着。
山頂から黒岳石室までは、石がゴロゴロしてて歩きづらさはあるものの、距離はそんなにないのできつくはないです。
ここは宿泊も出来るし、テント場もあります。
テーブルや椅子も置いてあるので、休憩をすることも出来ます。
管理人さんが常駐している期間は6月中旬から9月下旬まで。
バイオトイレが利用できるのもその期間なので、詳しくはこちらのページを確認してください。
黒岳石室でトイレを借りて済まし、周辺を少し散策します。
この写真はお鉢平方面に向かう道で撮ったもの。
辺りが開けていて、周辺の山々も見渡せて美しい景色。
もう少し早い時期だったらチングルマなどの草紅葉が楽しめたんですけどね。
今年はすでに終わっていました。
それでもハイマツの緑が綺麗で、美しい風景になっていました。
右を見ても左を見ても気持ちの良い景色。
必死にシマリスを探す私(笑)
見つけても動きが速くてなかなか撮れない。
少し残っていた草紅葉。
赤い実はコケモモで、黒い実はツガザクラかな。
これらの実もシマリスちゃん達のご飯になるのかな~。
食べてるところを撮りたかった(笑)
シマリスを探したり景色を堪能したら下山に向かいます。
黒岳石室~七合目
帰りの道中もシマリスを探しながら歩きます。
ちょろっと出てきてくれたので、急いでレンズを付け替えて撮影。
やっとちゃんと写真が撮れた!
一瞬でいなくなっちゃったので、この1枚だけですが何とか撮れて良かった。
そしてシマリスを探していると、藪の中で何やらガサガサ音を立てている生き物がいるので見てみると鳥ちゃんでした。
よく見るとノゴマ!
初めて見た~。
喉元に赤い模様があるのが特徴のヒタキの仲間です。
日本では北海道で繁殖する夏鳥です。
本州では渡りの途中で立ち寄っているのを見られる程度です。
いつか見たいと思っていた鳥なので嬉しい。
生き物探しを楽しみつつ、黒岳山頂を経由して登ってきた道を下りていきます。
下山で見える景色も絶景。
景色を楽しみながら下りられるのは良いですね。
我々が下山していた12時台だったんだけど、その時点でもどんどん登ってくる人がいました。
お昼くらいの方が登山道は混みますね。
道を譲り合いながら、景色を堪能しながらゆっくり下りました。
登っている時にも傾斜はそこそこきついと思ったけど、下山時の方がそれを強く感じます。
階段や石段の段差が高い個所も多々あって、足腰に結構ダメージが来ます。
黒岳山頂から1時間強で下山完了。
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黒岳ロープウェイと駐車場の混雑状況
黒岳ロープウェイの乗り場は層雲峡にあります。
駐車場も広く、止められる台数も多めでした。
でも紅葉時期の週末などは混雑が予想されるので、早めの時間に行った方が無難かな。
今回、日曜日に行きましたが、午前6時に駐車場に着いた時点では、ロープウェイに一番最寄りの駐車場は、8割くらい埋まっていました。
少し離れた場所にもいくつか駐車場はあるので、早めに行けば止められないことはないとは思います。
朝早い時間のロープウェイは20分間隔での運行でした。
始発から3本目くらいのロープウェイに乗ったんですが、列は出来ていたけど問題なく乗ることが出来ました。
もしかしたら始発に乗るよりも1~2本遅らせたほうが空いてるのかもしれません。
トイレや周辺施設
トイレは、ロープウェイの黒岳駅にあります。
リフト乗り場や山頂まではトイレは無いので、ロープウェイの黒岳駅で済ましておきましょう。
黒岳石室まで行くとバイオトイレと携帯トイレブースがあります。
バイオトイレの利用は協力金500円です。
携帯トイレブースの利用は無料です。
場合によって、バイオトイレが利用不可になっていることもあるので、携帯トイレは持って行くようにしましょう。
ロープウェイの層雲峡駅、黒岳駅ともに飲食店やお土産屋があります。
登山後にお腹を満たすことも出来るのも嬉しいですね。
登山後は温泉で体を癒す
黒岳ロープウェイがある層雲峡は温泉地で、温泉宿もあちこちにあります。
登山者に人気なのは、「黒岳の湯」で大人600円、子供300円で利用できます。
登山の疲れを温泉で癒すのは気持ちが良いですよ!
登山の装備&服装
今回の登山は以下の装備で歩きました。
朝の気温は7度程度と寒く、Tシャツの上に長袖とアウターを羽織る必要がありました。
リフトに乗っている最中も寒いので、アウターや防寒対策はしていった方が良いです。
登り始めると、すぐに体が温まってアウターは脱ぎました。
パンツはオールシーズンのものでちょうど良かったです。
山頂までの道は整備されているので、スニーカーでも登れちゃうとは思います。
でも下山時とか、結構足腰に負担がかかるので、登山靴を履いて行く方が良いと思います。
この時期は天気によっては雪が降る可能性もあるので、雪が降りそうな時はチェーンスパイクの用意もしておいた方が良いです。
私と嫁さんが使っている登山ギアはこちらのページでまとめています。
今回の撮影機材
今回の写真撮影にはこちらのカメラとレンズを使用しています。
撮影機材
- カメラ
OM-D E-M1 MarkⅡ - レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
旭川の美味しいとんかつ屋
この日の夕飯で行ったお店が美味しかったので紹介しておきます。
お店の名前は「あさひ川 井泉」。
旭川駅から徒歩7分程度の場所にあるお店です。
東京の湯島にある「とんかつ井泉 本店」から暖簾分けされたお店だそうです。
とんかつ専門店で、すごく美味しいとんかつでした。
そのとんかつがこちら。
お肉がすごく柔らかくてジューシー。
脂がすごく美味しいんですよね。
隣にいた外国人カップルもニコニコしながら食べていました。
旭川に行ったらとんかつもありだな。
コーンドレッシングって言うのが珍しくて使ってみたけど、これがなかなか美味かった。
千切りキャベツがコンポタスナックのような味になります。(←褒めている)
コンポタ味が好きな人にはおすすめ!
人気のあるお店のようで、次から次へとお客さんが来ていました。
予約も出来るので、行く際には席を予約しておいた方がいいかも。
最初から最後まで絶景だらけ
以上、黒岳登山のレポートでした。
七合目から山頂までの登山道の勾配がややきつめで、体力的にも疲れますが難易度は低めです。
比較的お手軽に登れて絶景が楽しめるので、登山初心者にもおすすめの山です。
春から夏にかけての花のシーズンや秋の紅葉シーズンなど、四季折々の景色が楽しめます。
シマリスなどの可愛い野生の生き物に会える可能性もあるので、とても楽しい山ですよ!
北海道旅行に行ったら登山を楽しむのも良いと思います。
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