博物館網走監獄は、北海道網走市にある博物館で、かつて網走刑務所で実際に使用されていた建物を保存公開してい場所です。
国の重要文化財にも指定されている歴史的な建造物もいくつかあり、とても見ごたえのある人気の観光スポットになっています。
館内はとても広く、ゆっくり全部見て周ろうと思ったら、所要時間3時間くらいは欲しい場所。
かつての囚人たちの暮らしぶりなどを人形で再現されていたり、建物の匂いや質感なども当時を思わせるとてもリアルな博物館です。
この記事では、博物館網走監獄のについて、実際に見て周った感想を書いていきます。
博物館網走監獄について
博物館網走監獄は、1973年に網走刑務所の改築が計画された際に、貴重な建物が失われるのはもったいないということで、現在の場所に移築保存されたものです。
網走湖の北東にある天都山の中腹の網走国定公園内にあります。
網走刑務所でもっとも有名な建物「五翼放射状平屋舎房」は、日本最古の刑務所施設で木造の行刑建築としては世界最古のものとなっています。
2016年には国の重要文化財にも指定されました。
また館内にある監獄食堂では、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事を「体験監獄食」として提供しています。
私は今回食べていませんが、意外と美味しいらしいです。
最近では、アイヌと囚人、日本軍が金塊を奪い合う物語を描いた漫画「ゴールデンカムイ」の舞台となったことから人気のスポットとなっています。
博物館網走監獄の様子
では館内の散策を始めます。
上のマップを見てもらうとわかるんだけど、建物には番号振ってあります。
今回はおおむねその番号に従って周ってみました。
正門を抜けて初めに出てくるのが庁舎。
明治45年に建設された木造平屋の建物で、重要文化財に指定されています。
ここでは網走刑務所の歴史をまとめたパネルや映像などを見ることが出来ます。
またトイレや売店などもあるので、帰りにも立ち寄ると良いかもですね。
ゴールデンカムイとコラボしているお土産なども売ってましたよ。
こちらは裏門。
受刑者たちがレンガ積み上げて作った門です。
老朽化のために門を立て直す際に、この博物館が譲り受けて復元したものだそうです。
その裏門の横に合ったのは水門。
人形が設置してあって、リアルに再現されています。
網走刑務所は網走川が側に流れていたので、生活物資を運び入れたりするのにこの水門を使ったそうです。
この門も受刑者たちが作ったものだそうです。
敷地内は緑が豊かで鳥の声もたくさん聞こえてきます。
そしてエゾリスさんもクルミをカリカリしていた(笑)
何か所かでクルミを齧る音が聞こえたし、地面をちょこちょこ走り回る姿を何度もみました。
敷地内は秋色になりつつありました。
紅葉のピークに行ったら、すごく綺麗な景色になりそうよね。
この日は天気がイマイチだったけど、天気が良い日なら敷地内をのんびり散策するのも楽しいかも。
網走刑務所は農園刑務所として自給自足を目指していたので、味噌や醤油を作る場所もありました。
上の写真は味噌蔵。
当時の受刑者はいろんなことをやっていたのね。
こちらは裁判所。
中に入ると、裁判が行わられいてる様子が再現されていました。
人形がやけにリアルなのよね~(笑)
法廷を傍聴している気分になれるよ。
こちらは休泊所。
受刑者が外で作業をしていて、日帰り出来ない場合などに寝泊まりした場所です。
雑魚寝でなかなか過酷な環境よね。
こちらは漬物庫。
北海道は冬場雪に覆われて野菜が不足します。
それを補うために越冬用に漬物を貯蔵していたそうです。
樽がめちゃくちゃデカかった(笑)
こちらの木造の建物は、有名な五翼放射状房です。
真上から見ると5方向に放射に建てられている建物です。
移築復元されたもので、重要文化財です。
中に入るとまずあるのが中央見張所。
5方向に延びた舎房を見渡すことが出来ます。
舎房の方に歩いていってみると、なかなか壮観な景色になっていました。
結構な映えスポットだったりする(笑)
木造だけど、かなりしっかりした作りでここから脱獄って無理そう。
ゴールデンカムイの白石はしてたけどね(笑)
舎房の中を覗いて見るとここにも人形が(笑)
受刑者の食事の様子です。
廊下の真ん中にあるシルバーのパイプはストーブ。
北海道の冬は寒いですからね。
冬場はこのストーブでしのいでたようです。
この建物、匂いも独特な匂いがします。
当時の匂いなのかわからないけど、いい匂いではない(笑)
雰囲気も独特だし、なんだか未知の世界に足を踏み入れた感覚になりました。
敷地内には登り窯もありました。
ここで門などに使われたレンガを焼いていたそうです。
こちらの建物は、旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所。
この建物も移築復元されたものですが、結構大きな建物でした。
網走刑務所の農園作業の先導的施設だったそうです。
玄関を入るといきなり人形がお出迎え(笑)
この施設の受刑者はここでみんなで食事が出来たのかな。
舎房で食べるより良いね。
小豆の選別作業。
ここでは受刑者が作物の収穫管理まで行っていました。
網走刑務所の受刑者たちの食料を担う、とても重要な役割を果たした施設だったんですね。
ここは炊場。
そしてここは浴場。
受刑者たちの日常が垣間見える施設でした。
写真は撮ってないんだけど、もちろんこの施設にも舎房はあります。
舎房にいるとき以外は、開放的に生活出来てるように見えました。
こちらは離れた場所に建てられている独居房。
規則違反をした受刑者が入る場所ですね。
レンガ造りでかなり圧迫感がある感じ。
ここに入れられたら気が狂いそう(笑)
最後は教誨堂(きょうかいどう)です。
教誨は受刑者に精神的、倫理的、宗教的な指導を行う場所。
この建物も移築復元されたもので、重要文化財に指定されています。
中は広く、ここで僧侶や牧師さんが受刑者に対して、更生するように教えを説いたんだそう。
静かで心が落ち着くような雰囲気の場所でした。
天気が悪かったので我々は少し早足で見て、所要時間は2時間弱でした。
もっとじっくりゆっくり見たら3時間くらいは欲しいかもしれないですね。
かなり見ごたえのある観光スポットでした。
博物館網走監獄のアクセスなど
なおこちらのサイトから事前にWEBチケットを購入することも出来ます。
今回の撮影機材
今回の写真撮影にはこちらのカメラとレンズを使用しています。
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
網走で人気の観光スポットです
以上、博物館網走監獄のレポートでした。
この日は天気が悪かったので、有名な観光スポットでも行こうかと思って行ってみましたが、思いのほか見ごたえがあって行って良かったと思えるスポットでした。
重要文化財に指定されている建物もいくつかあるし、五翼放射状房はなかなか迫力のある建物でした。
ここは網走に観光に行った際には、一度は行っておきたいスポットの一つだと思います。
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