晴れの予報だった週末、入笠山登山に行ってきました。
入笠山は長野県の富士見町にある標高1955mの山です。
山の上には入笠湿原があり、様々な高山植物が楽しめることでも有名な場所。
この時期はすずらんの群生が見頃を迎えるので、多くの登山客で賑わいます。
ゴンドラを利用することで標高1780mまで登れちゃうので、お手軽に2000m弱の山を楽しめるのも良い点。
すずらんやそのほかいろんな高山植物の花を楽しむことが出来たし、一面緑に包まれた湿原の景色も見ることが出来て楽しいハイキングとなりました。
この記事では、入笠山登山について紹介していきます。
うちの登山ギア
今回の登山コースの説明
今回のコースは以下のようになっています。
- ゴンドラ山頂駅:10時08分スタート
- 入笠湿原:10時33分着
- 山彦荘:10時40分着
- マナスル山荘天文館:10時58分着(47分ほどランチ休憩)
- 入笠山:12時43分着
- 入笠湿原:14時05分着
- ゴンドラ山頂駅:14時24分着ハイキング終了
詳しい山行記録はヤマレコにアップしています。
そして今回のコースを僕の独断と偏見で★で示すこうなります。
- 所要時間:4時間16分(休憩75分くらい)
- 山行時間:3時間01分
- 歩行距離:5.4km
- 高低差:223m
- 累積標高(上り):283m
- 累積標高(下り):278m
- 体力消耗度:
- 足つりそう度:
- 斜面のきつさ:
- 道の険しさ:
- おすすめ度:
※ヤマレコで見ると歩くスピードは標準くらいで、登山が終わった後はヘロヘロになるくらいの体力の私の評価です。体力に自信がある人や健脚な人だと、評価や感想は変わると思うので、その点はご了承ください。
今回の登山コースは、ゴンドラで山の上まで行き、そこから入笠湿原、お花畑を経由して入笠山山頂を目指すルートです。
登山道は全般的に整備されいてるので歩きやすく、登山初心者でも登りやすい山です。
お花畑と山頂付近にきつめの斜面があるので、そこは頑張って登りましょう(笑)
傾斜はきついですが距離が長いわけではないので休みつつ登れば大丈夫だと思います。
ただ、下る際は石でやや滑りやすいので、転ばないように注意しながら下りる必要はあります。
危険な個所は特にありません。
入笠湿原やお花畑ではすずらんをはじめ、様々な高山植物の花が咲いているので、山頂に行かなくても楽しめるコースでもあります。
入笠湿原の木道を景色を見ながら歩くだけで気持ちが良いです。
入笠山登山の様子
それでは入笠山登山の様子を写真多めで紹介していきます。
ゴンドラを使って山の上へ
まずは富士見パノラマリゾートのゴンドラに乗って山頂駅に向かいます。
ゴンドラ料金は以下の通り。
ゴンドラ料金
- 往復券:大人1800円、子供(小学生)900円
- 片道券:大人1200円、子供(小学生)600円
- ペット利用料:一頭500円(要リード着用・エチケット袋・尿を洗い流す水(ペットボトル等)をご用意ください)
ゴンドラについての詳しいことは、公式ページを見てみてくださいね。
往復券を購入すると、入笠山に咲く花の冊子がもらえます。
その冊子を見ながら歩くと花の名前もわかるのでより楽しくなると思う。
またモンベル会員は会員証を持って行くと割引があるので持って行きましょう。
この日は、周辺で使える300円割引クーポンや山野草の苗のプレゼント券がついていたりとお得な感じで利用できました。
富士見パノラマリゾートに到着したのは9時半過ぎくらいだったけど、この時点ではまだゴンドラは待たずに乗ることが出来ました。
時間が遅くなるとゴンドラも混雑してくると思うので、早めに行くことをおすすめします。
富士見パノラマリゾートはスキー場で、夏場はグリーンになっていて青空に映える景色になっています。
ここではパラグライダーやマウンテンバイクを楽しむ人もいました。
体験もあるみたいなので気になる人はこちらのサイト見てみて。
チケットを購入したらゴンドラに乗って山の上へ。
ゴンドラから見える景色がすでに気持ちよい(笑)
ゴンドラは標高1050m付近から一気に1780m付近まで登ることが出来て、所要時間は15分くらい。
絶景を楽しみながら乗れるのでとても楽しいです。
標高がぐんぐん上がって行く。
遠くに見える山は八ヶ岳です。
高い場所までゴンドラで運んでくれるってほんと楽ちんで嬉しいなぁ(笑)
ゴンドラ山頂駅~入笠湿原
ゴンドラの駅を出てすぐに見える景色。
目の前に八ヶ岳が見える絶景です。
ここからハイキングスタート!
まずは花や森の景色を楽しみつつ入笠湿原を目指します。
ゴンドラ山頂駅の近くには「入笠すずらん山野草公園」というエリアがあって、そこではレンゲツツジやサラサドウダンなどが満開でした。
これがサラサドウダン。
つり下がってる花が可愛らしいね。
シダ類の緑もとても鮮やか。
他にもニッコウキスゲなどが咲いていて、ゆっくり散策したかったんだけど、目的はすずらんだったのでチラッと見て周って入笠湿原に向かいます。
緑が気持ちい樹林帯を歩いて行きます。
この辺りは勾配があまりないので、ハイキング気分で歩ける。
少し歩いて行く鹿よけの柵が設けられていて、それを抜けると木製の階段が出てきます。
ここがね~、また気持ち良いのよ~。
緑のシャワーを浴びてる気分になれる(笑)
この時期は雨や曇りの日が多いけど、晴れてる時はめちゃくちゃ気持ちが良い場所です。
この階段を降りると入笠湿原に到着。
入笠湿原を散策
一面緑に覆われた湿原に木道が設置されていて歩けるようになっています。
この日は梅雨とは思えない天気で、青空と湿原の緑がすごく映えました。
木に白い花がわーっと咲いていたんだけど、ズミという花だそうです。
バラ科リンゴ属の1種でリンゴに近い植物なんだそう。
お花がとても可愛らしいね。
湿原はめちゃくちゃ広いというわけじゃないんだけど、景色を楽しみながら木道を歩くのはとても楽しい。
今はすずらんが見頃を迎えているので、木道がすごく混むのかなと思ったけど、時間が早かったせいもありそれほど混んではなかったです。
なので快適に散策が出来ました。
こういう木道を歩くとワクワクするのはなんででしょうね(笑)
写真の真ん中辺りにまっすぐ延びている道は階段で、階段の周辺にはたくさんのすずらんが咲いてます。
ここは山頂に行って戻って来てからじっくり見ようと思い、この時はあまり見ずに先に進みました。
入笠湿原を抜けると山彦荘という山荘があります。
山彦荘では食事も出来るし、公衆トイレもあるのでちょっとした休憩スポットのようになっています。
そして山彦荘の前には希少な植物が花を咲かせているので、それは是非見ておきましょう!
釜無ホテイアツモリソウ。
絶滅危惧種ⅠA類に指定されているとても貴重なお花。
そしてこちらはキバナノアツモリソウ。
こちらも希少なお花だそうです。
この花はオオアマドコロ。
釣鐘状の面白い形の花を咲かせます。
食用や薬にも用いられるそうです。
入笠湿原~マナスル山荘天文館
山彦荘からハイキング道を通ってマナスル山荘を目指します。
その途中にもいろんな花が咲いていたのでそれを見ながら歩いて行く。
上の写真はクリンソウ。
そしてこちらはサンリンソウ。(でたぶんあってると思う)
ニリンソウとサンリンソウの違いは葉柄のあるなしでわかるみたい。
こちらはマムシグサ。(で合ってるかしら?)
緑が広がる中にクリンソウの群生も。
緑に赤はすごく目立ちますね。
とても綺麗な光景でした!
こんな景色を楽しみながら、山彦荘から歩くこと15分弱でマナスル山荘に到着。
早めのランチを食べることにします。
マナスル山荘天文館でランチ
この天文館は、マナスル山荘本館の隣にあるお店です。
本当は、本館で有名なビーフシチューが食べたかったんだけど、どうもテレビに出たらしく開店前から長蛇の列が出来てました。
1時間以上待ちそうな雰囲気だったので断念して隣の天文館の方で食べることに。
天文館の方にはローストビーフ丼という美味しそうなものがあったのでそれを注文。
1200円なんだけど、ゴンドラチケットを購入の際に300円割引クーポンをもらえてたので、900円で食べることが出来た。
ローストビーフがたっぷり乗っているし、濃いめのタレとの相性も抜群。
卵黄をつぶして食べるととても美味でした~。
ローストビーフとご飯の間に韓国のりがかけられているのも良い感じだったな。
前々から食べたいと思っていたビーフシチューは食べることが出来なかったけど、美味しいローストビーフ丼にありつけたので満足!!
マナスル山荘天文館では宿泊もできるし、天体観測もすることが出来るみたい。
星空撮影の撮り方なども教えてくれるそうなので、ちょっと気になるお宿だな(笑)
花畑散策
マナスル山荘天文館の側に公衆トイレがあるので、そこでトイレを済ましてから花畑へ。
斜面に様々な植物が自生していて、中でもすずらんが今見ごろを迎えていました。
すずらんって花が小さいし、上から見ると大きな葉に花が隠れちゃうので群生してる感を写真で出すのが難しい(笑)
ぱっと見、すずらんあるの?っって感じなんだけど、よく見ながら歩いているとそこかしこに可愛らしい花を咲かせていました。
下向きの花って写真撮るのが難しい。
しゃがみ込んで、カメラを下に潜りこませるようにして撮ります(笑)
ほんと名前の通り、鈴みたいな形してるのよねぇ。
可愛らしいお花だ。
綺麗に咲いているすずらんを見つけながら歩いていると、それだけで結構時間が経っちゃう(笑)
この花畑は斜面になっていて、意外と勾配もきついので下から上まで登ると意外と息が切れます。
綺麗な花や景色を見ながら歩いていると、疲れも忘れちゃうんだけどね。
花畑にはレンゲツツジもあちこちで咲いてて綺麗でした。
この白い小さな花は、シロバナノヘビイチゴ。
そのうち真っ赤なイチゴが生るのかな(笑)
写真は撮ってないけど、他にもいろんな花が咲いていました。
時間があったら、もっとじっくり探しながら写真が撮りたかったです。
花畑を一通り歩いたら山頂を目指します。
花畑~入笠山
登山道に入ると木々に囲まれた気持ちの良い雰囲気になります。
辺りを見ながら歩いていると、木に何やらフワフワしてるものがたくさんついていました。
Google先生に聞いてみたら、サルオガセという植物だそうな。
どっかから海藻が飛んできたかのように見えるね(笑)
しばらく勾配が緩やかな道を歩いて行きます。
歩きやすいしとても気持ちよく歩ける道。
登山道に混雑もなく快適に歩けました。
しばらく歩いていると展望台があって、そこからの景色がまた最高だった!!
八ヶ岳方面が見える展望台です。
ちょいと雲かかっちゃってるけど、見晴らし良し!
さらに歩を進めていくと、だんだんと勾配がきつくなって行きます。
ここ最近ゆるハイク中心だったので、急勾配は結構堪えます(笑)
それでも距離は短いので、途中何度か足を止めて呼吸を整えつつ登れば問題なかったです。
マナスル山荘天文館を出発してから1時間程度で山頂に到着。
入笠山山頂
入笠山山頂の標高は1955m。
2000m弱の山を気軽な感じで登れるのは良いですね。
最後の斜面はきつめですが。(苦笑)
山頂は広めで、360度のパノラマの景色が楽しめます。
山頂は結構人がいたけど、広いのでそんなに混み混みはしてませんでした。
山ごはんが楽しめるくらいのスペースは余裕で取れます。
山頂からの景色。
八ヶ岳方面です。
景色を楽しみつつ休憩していると、鳥の声がたくさんしてきたので、レンズを付け替えて撮影。
エナガちゃんの群れが来ていました。
ちょっと毛並みがボフボフな感じのエナガちゃんだった(笑)
他にもルリビタキらしき声はしたんだけど、そちらは写真は撮れず。
ちょこっとだけ野鳥撮影も楽しめました。
ちなみに登山に持って行ってるのはこちらのレンズ。
廉価版のレンズでPROレンズに比べると画質は劣るけど、軽量コンパクトで登山にも持って行きやすい望遠レンズです。
入笠山山頂~ゴンドラ山頂駅
山頂で休憩したら後は下山です。
花畑や入笠湿原でもう少し花の写真を撮ろうと思っていたんだけど、花畑に着いたころに雨が降ってきてしまった。
やっぱり梅雨ですね。
天気は変わりやすい。
すずらんの花をもっと撮りたかったんだけどねぇ。
雨脚がどんどん強くなって行くので急いで下山。
入笠湿原に戻ってきたころには傘が必要なくらい降ってました。
この時期の登山は雨対策もしっかりしていった方が良いですよ。
ちなみに、使わなかったけどザックの中にはレインウェアも入れて行ってます。
最後雨に打たれながら撮ったアヤメ。
黄色い花はわからない(笑)
黄色い花が群生してて綺麗なんだけど、雨だと全然映えないね。
午前中にもっと真剣に花を見ておくべきだったか(笑)
階段の上の方ではすずらんの群生もあります。
雨が降っててゆっくり写真が撮れないのが残念。
でもまぁ梅雨にしては良い天気の景色も楽しめたので良かったです。
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富士見パノラマリゾートまでのアクセス
ゴンドラがある富士見パノラマリゾートへは、JR富士見駅からシャトルバスかタクシーで行くことが出来ます。
シャトルバスは無料なんだけど、本数が少ないので時間は把握しておいた方が良いです。
シャトルバス時刻
- 富士見駅発:10:00
- 富士見パノラマリゾート発:15:00
行きも帰りもこの1本ずつしかないので要注意ね。
ちなみに出発時間前にお客さんがいっぱい待っているようだと早めに出してくれることもあります。
今回は9時10分の時点で、結構バス停にお客さんがいたので、臨時便で9時20分くらいにバスを出してくれました。
バスの時間に合わせるのが難しい場合はタクシーになりますが、所要時間10分程度で料金は1800円前後だと思います。
おまけ
帰り特急が来るまでに1時間ほど時間があったので、駅前の広場で休んでました。
クレープのキッチンカーがあったので、クレープを食べながらベンチで休憩。
するとめちゃくちゃ近くでコゲラの声がしたので見てみると雛がいた(笑)
結構細い木なのに、巣を作ったのね。
母ちゃんの帰りを待って、顔を出したり引っ込めたりするする仕草が可愛い。
母ちゃんまだかな~って上を見上げる。
ちょっと身を乗り出して見る。
穴からちらちら見える表情が可愛い(笑)
そして母ちゃんがご飯を持ってくる。
ご飯をあげてるところは上手く撮れんかった(笑)
かなり狭小住宅だと思うんだけど、中には複数の雛がいる模様。
どうなってるのか覗きたい(笑)
コゲラ雛ちゃんのおかげで、電車の待ち時間も楽しく過ごせました~。
ゴンドラのチケットを購入した時サービスで、山野草の苗がもらえました。
いくつかの中から好きなものを選べるんだけど、この2つにしてみた。
山野草が好きな人には嬉しいプレゼントですね!
今回のハイキングの服装や持ち物
今回のハイキングは以下の装備で歩きました。
simsimの登山装備
嫁さんの登山装備
持ち物
- タンブラー:500ml(マウンテンジョニー)
- モバイルバッテリー:Anker PowerCore 10000
- スマホ
- カメラ
- タオル
- 折りたたみ傘
この日は気温はやや高めだったので、終始Tシャツで十分でした。
嫁さんは日焼け防止のために、薄手の乾きやすい素材の長袖シャツも着ていました。
休憩時やちょっと涼しくなった時と、雨が降ってきた時に用にレインウェアの上下をザックの中に入れておきました。
雨は降ってきたけど、折り畳み傘で十分だったのでレインウェアは使わなかったけど、ザックの中に入れて行った方が良いと思います。
特にこの時期は天気が変わりやすいので雨対策はしっかりして行きましょう。
このコースは、道も整備されているので、スニーカーでも登れちゃう山だと思います。
ただ、入笠山山頂に行く場合は山頂付近がやや石がゴロゴロの道になるので、登山靴があるなら登山靴を履いて行った方が無難かな。
私と嫁さんが使っている登山ギアはこちらのページでまとめています。
入笠山は初心者におすすめ
以上、入笠山登山のレポートでした。
この時期はすずらんが見頃なので、すずらんを楽しみに行くのにおすすめです。
すずらん以外の花もいろいろ咲いているので植物が好きな人には楽しい山なんじゃないでしょうか。
山頂を目指さなくても湿原や花畑を巡るだけでも十分楽しめる場所です。
今回はマナスル山荘でビーフシチューが食べれなかったので、次回の楽しみに取っておくことにしました(笑)
梅雨で不安定な天気が続くけど、すずらんがそんな時期に見頃を迎えるので仕方ないですね。
天気よさげな日があったら是非とも行ってみてください!
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
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