先日、梅雨入りする前に平日を休みにして久しぶりの登山に行ってきました。
梅雨に入っちゃうと、登山もなかなか行けなくなっちゃいますからね。
今回行った山は棒ノ折山。
東京と埼玉の県境にある山で、標高は1000m弱の低山。
今回のコースの見どころは何といってもゴルジュ帯。
大きな岩に囲まれた沢を登って行く感じで、ちょっと険しくきついけど楽しいコース。
緑も多く森林浴を楽しみながら歩けるのもリフレッシュになりました。
低山だけど、山登ってるー!って思えるコースでおすすめです(笑)
この記事では、棒ノ折山登山の見どころを紹介していきます。
うちの登山ギア
棒ノ折山登山コースの説明
今回歩いたコースは以下となります。
詳しい山行記録はヤマレコの方にアップしているので、そちらをご覧ください。
そして今回のコースを僕の独断と偏見で★で示すこうなります。
棒ノ折山に行くには、奥多摩方面からのルートや有間ダム方面からのルートなどいくつかのルートがあります。
今回は有馬ダムの方から登りました。
有馬ダムからのルートは、さわらびの湯第三駐車場に車を止めて有馬ダムまで歩き、白谷沢登山口から棒ノ折山山頂を目指します。
白谷沢登山口のすぐ側にも駐車場があるんだけど、止められる台数が少ないのでさわらびの湯の駐車場に止めるのが無難かな。
このルートは沢を登って行く感じで、途中ゴルジュ帯と呼ばれる大きな岩に囲まれたエリアを通って行きます。
岩をよじ登るような個所があったり、鎖場やロープを使う個所もあります。
ちょっと険しい感じではあるけど、それがまた楽しかったりするコースです。
難易度もそれほど高くはないと思います。
めちゃくちゃ危険って箇所はないですが、岩場は滑りやすい箇所も多々あるので、その点は気をつけて歩く必要があります。
綺麗な水の流れもあり、ミソサザイの美しい歌声を聴きながら歩けるとても気持ちが良いコース。
ゴルジュ帯を抜けた後、傾斜が少々急な場所もあり、登山初心者には意外ときつめのコースではあるかもしれません。
下山はゴルジュ帯を下りても良いんだけど、登ってくる人もいるし、岩場は結構滑って危ないので迂回路を通って下山しました。
岩場は上るより、下りる方が怖いと思う。
迂回路は木の根が張り出したり、石もゴロゴロしていて歩き難い個所も多いけど危険はありません。
ただし、道迷いしやすい個所があって、僕は知らず知らずのうちに登山道からずれていました。
なので、登山アプリなどのGPSで自分の位置を確認しながら歩いた方が良いです。
初心者でも行けるコースだとは思いますが、ゆるハイクってわけじゃ無いのでそのつもりで行きましょう!
飯能市周辺の情報
棒ノ折山登山の様子
それでは、棒ノ折山登山コースの様子を写真多めで紹介していきます。
さわらびの湯第三駐車場~白谷沢登山口
さわらびの湯第三駐車場に車を止めて、準備をしてから登山スタート!
駐車場から少し歩くと綺麗な公衆トイレがあるので、そこでトイレを済ましておきます。
トイレはここと有馬ダムにあるだけで、山頂などにはトイレは無いので、ここで済ましておいた方が良いです。
トイレを済まし、有馬ダムを目指します。
有馬ダムまでは、アスファルトの普通の道を歩いて行きます。
意外と傾斜があって、運動不足の体に堪える(笑)
初っ端から汗かいた。
トイレから歩いて15分弱で有馬ダムに到着。
ここはツーリングやドライブの人たちもよく来るスポットで、名栗湖を見渡す景色はとても綺麗。
この日は穏やかな天気で風もなかったので、周囲の景色が湖面にリフレクションして綺麗でした!
名栗湖は有馬ダムによって出来た湖で、カヤックや釣りなども楽しむことが出来るようです。
クマタカやヤマセミなども生息しているみたいで、今度はバーディング目的で行ってみたい場所かも(笑)
この景色を楽しみながら、登山口に向かって歩いて行きます。
有馬ダムから徒歩15分程度で白谷沢登山口に到着。
ここから登山道に入って行きます。
白谷沢登山口~東屋跡
登山道に入ると、針葉樹の樹林帯が広がっています。
シュッと空に向かって真っすぐに伸びた木々の景色が壮観です。
しばらくこの樹林帯を歩いて行きます。
朝日が差し込んですごく気持ちが良い!
登山道の勾配はそれなりにあるけど、息が上がるほどではない感じかな。
葉っぱの緑が鮮やかですごく綺麗。
マイナスイオンを発しまくってそう(笑)
シダ類の深い緑も綺麗。
辺り一面が緑に包まれている感じ。
この辺りの道は整備されていて比較的歩きやすかったです。
森林浴を楽しみながら、ゆっくり登って行く。
序盤から緑を思いきり体にチャージ出来た感じね(笑)
しばらくこの樹林帯を歩いて行くと、川の流れの音が近づいてきます。
ここからこの登山コースの一番気持ちの良いゾーンに突入。
綺麗な川が流れる沢を登って行く感じ。
そして大きな岩に囲まれた迫力のあるゴルジュ帯を歩くのがこのコースの醍醐味。
ゴルジュ帯とは
ゴルジュ帯は切り立った大きな岩壁に挟まれた狭い谷のことを言う登山用語。
ゴルジュはフランス語で、日本語だと喉(ノド)と言います。
人が入ると、岩の大きさがよくわかりますよね。
岩は滑りやすい個所もあり、手をつきながら転ばないように注意して歩いて行きます。
綺麗な水の流れや深い緑のおかげで、日差しが強くても涼しく歩くことが出来ます。
かなり岩々している場所を歩いていくんだけど、それがまた楽しかったりします。
このゴルジュ帯を初心者でも気軽に歩けちゃうのが人気がある理由だね。
道幅も狭く、休日に来ると混雑することあるんだけど、この日は平日だったし早い時間だったのでゴルジュ帯を貸し切り状態で歩けたのは良かった!
鎖場やロープを使って登る個所もあるので、手を汚したくない人は軍手やグローブがあると良いかも。
登るのが難しそうな感じに見えるけど、こういうのが苦手な嫁さんも行けたので、初心者でも登れると思う(笑)
ただ岩はほんとに滑りやすいので、気を付けて登る必要はあります。
この岩山登りも楽しいんだけど、さらに楽しさを倍増させくれたのが、こちらの鳥ちゃん。
渓流の歌姫と言われているミソサザイ。
沢に行くとよくいる鳥なんだけど、ここにもたくさんいた。
とても小さな体なんだけど、その囀りはとてもパワフルで美しい。
動画も撮ってみました。
望遠レンズは持って行ってなかったので小さいけど、囀りが綺麗なので見てみてください。
この沢を歩いてる最中に、4羽くらい囀っていました。
ミソサザイに先導されているような感覚で歩けたのが楽しかったな(笑)
尻尾をピコンと上げて、口を思いきり開いて囀る姿がとても可愛い。
地味目の色だし小さくて見つけづらいけど、声が大きいので声のする方をじっくり見ていると見つけられるかもね!
楽しい沢歩きを過ぎると、少し開けた場所に出ます。
ここにはかつては東屋があったそうで、大雪で倒壊して以来ベンチのみ設置してあります。
ここで15分ほど小休止。
東屋跡~棒ノ折山山頂(この区間がきついです)
東屋跡からすぐにちょっと急な斜面を登って行きます。
きつめの斜面だけど、距離は長くないので、ゆっくり登ればここは大丈夫。
急登が終わると緩やかになって、少し歩くと岩茸石があります。
とても大きな石で、すぐそばにはベンチもあって休憩できるようになっています。
休日ではここは写真スポットになって賑わいます。
ここから山頂までは、そこそこ傾斜がある山道を登って行きます。
ヒーヒー言いながら登山道を歩いていると、辺り一面に花が咲いているエリアに突入します。
調べてみると、コアジサイという花だそう。
すごく小さな花なんだけど、よく見るとちゃんと紫陽花(笑)
白や薄い青色の花がとても綺麗でした。
思いがけずコアジサイに群生に出会えてテンションが上がった(笑)
歩いていると、ほんのりいい香りも漂ってきます。
登るのは大変だけど、こういう景色が見られると元気が湧いてくるね!
岩茸石からこんな景色を楽しみつつ、ヒーヒーゼーゼー言いながら歩くこと40分弱で山頂に到着。
棒ノ折山山頂で山ごはん
棒ノ折山山頂の標高は969m。
辺りは木に覆われているけど、一応眺望も楽しめます。
山頂は広めで、山ごはんを作るスペースも取りやすいのが良いね。
今回の山ごはんはこちら。
あんかけ焼きそば、カップ麺、シュウマイです。
あんかけ焼きそばは、そばをゴマ油で炒めて、そこに湯煎した中華丼の素をかけて完成。
中華丼の素はセブンイレブンで購入したレトルトものです。
これ、結構美味しかったですよ!
シュウマイは近所のスーパーで買ったものをメスティンで蒸してます。
ちなみに写真は2人分だよ(笑)
今回初めて作ったあんかけ焼きそば、調理は簡単で本格的なあんかけ焼きそばが食べれるのでおすすめです!!
お腹を満たして少し休憩したら下山です。
棒ノ折山山頂~さわらびの湯第三駐車場(道迷いに注意)
下山は岩茸石までは登りと同じルートを行きます。
岩茸石のところでゴルジュ帯とは別ルートに別れます。
ゴルジュ帯側を下りることも可能ですが、登ってくる人もいるし、滑りやすい岩の道を下りるのは危ないと判断して別ルートで下りることにしました。
楽しいのはゴルジュ帯なんですけどね。
うちの嫁さん下りが苦手ですし、やっぱり安全第一です(笑)
私が下山したほうのルートは、正直地味目の登山道。
樹林帯をずーっと歩く感じで、景色も変りばえはしないです。
しかも傾斜もそこそこあって、足腰に結構くる(笑)
で、一つ気をつけなきゃいけないのが道迷い。
今回、私たちは知らず知らずのうちにルートから外れていました。
どこから外れたのか、あとで地図を見てもよくわからなかった(笑)
気づいたらこんな道になってて。
やたらと道幅は狭いし、倒木はいっぱいで歩きづらいし。
嫁さんの危険察知センサーが働いて、この道間違ってない?って言う指摘でルートから外れていることに気づきました。
上のような道になった場合、ルートから外れている可能性があるので、GPSでチェックしてね。
こういうことがあるので、登山アプリを使って自分の位置をGPSで確認するのは大事です。
幸い大きくずれたわけじゃなく、近くにアスファルトの道があったので、そこに戻ってから正規のルートに戻りました(笑)
地図上で自分の位置はわかっていたので、そんなには焦らなかったけど、山で道に迷うのは怖いよね~。
ルートに戻ると、こんな感じの道をひたすら下りて行きます。
振り返るとすごい光景に。
木の根がすごいでしょ。
歩きにくいったらありゃしない(笑)
そしてヘロヘロになりながら歩いて、山頂から約2時間40分くらいで登山道入り口に到着。
ここからは駐車場に戻って登山終了。
下山は辛かったけど、それ以上にゴルジュ帯を歩くのが楽しいので、やっぱりこのコースはおすすめ。
夏の暑い時期でも涼しく感じれて良いですよ!
【PR】
登山道までのアクセス
車で行く場合は、さわらびの湯第三駐車場に止めます。
平日の朝7時前ということもあって、まだ車は止まっていませんでした。
結構大きめの駐車場なので、早めに行けば止められると思います。
人気の登山コースなので、休日などは混雑するかもしれません。
料金は無料です。
公共交通機関で行く場合は、西武池袋線「飯能駅」から国際興業バスに乗り、「さわらびの湯バス停」で下車です。
バスの乗り場は飯能駅北口の3番乗り場です。
時刻表はこちら。
さわらびの湯バス停の時刻表はこちらです。
トイレ&周辺施設について
トイレは、駐車場の近くと有馬ダムにあります。
登山道の途中にはトイレは無いので、その点は頭に入れて登るようにしてください。
周辺施設情報としては、駐車場の近くに「Cafe & Shop YAMASEMI」があり、飲食をすることが出来ます。
Cafe & Shop YAMASEMIがある、「ノーラ名栗」では、グランピングやBBQなどが楽しめる施設もあります。
また「さわらびの湯」では日帰り温泉を楽しむことが出来ます。
休憩施設やお土産販売も行っているので、登山後に疲れた体を癒しに行くのもおすすめです。
今回の登山の装備&服装
今回の登山に持って行った装備や服装はこちら。
歩いているとかなり暑くなるので、Tシャツで十分でした。
汗もかなりかくと思うので、乾きやすい素材のものが良いです。
嫁さんは、日焼け予防の意味合いからも長袖を着ていました、ウィックロンという通気性に優れる素材のものを着ていたので、暑くはなかったようです。
飲み物は1人分で1L以上持って行った方が良いと思います。
山頂での汗冷えを防ぐために、薄手のウインドシェルなどもあると良いです。
今回、若干ルートを外れたリして、登山アプリの重要性を改めて感じました。
アプリを入れて、地図上で自分の位置をしっかりと把握しておくのは大事です。
登山アプリを使っているとスマホの充電が無くなりやすいので、予備バッテリーも持って行きましょう。
万が一の時のために紙の地図も持っておくと良いです。
登山道はわかりやすいので迷うことは無いとは思いますが、備えあれば憂いなしです!
私と嫁さんが使っている登山ギアはこちらのページでまとめています。
今回の撮影機材
今回の写真撮影にはこちらのカメラとレンズを使用しています。
撮影機材
- カメラ
OM-D E-M1 MarkⅡ - レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
棒ノ折山はゴルジュ帯が楽しい登山コース
以上、棒ノ折山登山のレポートでした。
緑の多いコースで森林浴も楽しめるし、ゴルジュ帯の沢を歩いて行くのはすごく楽しいです。
都内からも日帰りで行ける山で、低山なので初心者でも比較的登りやすい山ですね。
コースはややきつめではありますが、登り応えがあるし登ったあと満足感があるコースです。
ミソサザイなどにも会えるので野鳥好きさんも楽しいコースだと思います!
※この記事は2021年6月に行った時の情報をもとに書いたものです。料金等の情報は現在と変わっている可能性があるのでご了承ください。
お得な情報
クーポンやタイムセールなどを利用しています!