富山県屈指の景勝地「黒部峡谷(くろべきょうこく)」で、トロッコ電車の旅を楽しんできました。
黒部峡谷は、富山県黒部市にある黒部川中流の峡谷です。
黒部峡谷にはトロッコ電車が走っており、絶景を求めてたくさんの観光客が訪れる場所。
今回はそのトロッコ電車に乗って、宇奈月温泉~猫又間の列車の旅を満喫してきました。
天気の良い日は、車窓から見える景色が超絶景。
まだ少しひんやりとした風を受けながら絶景を楽しむのはすごく気持ちが良いです。
この記事では、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車の旅の様子や予約状況などを詳しく紹介していきます。
トロッコ電車の旅(宇奈月温泉~猫又)
まずは旅の様子から。
スタートは宇奈月温泉駅。
この日の気温は宇奈月温泉が18℃で猫又が12℃。
朝方はちょっと肌寒い感じでした。
朝二番目の電車を予約していたんだけど、予定よりも早く着いて一番電車に間に合ったので、一番電車に変更してもらいました。
ちなみに窓口でチケットを発行してもらう時に、モンベルの会員カードを見せるとプレゼントがもらえます。
今回もらえたプレゼントは、黒部峡谷鉄道のロゴが入った手拭い。
モンベル会員の方は、忘れずに会員カードを見せましょう!
この日は土曜日だったけど、一番早い電車はガラガラ(笑)
1両貸し切り状態で楽しむこと出来た。
時期的なものもあると思いますけどね。
紅葉などのハイシーズンだったらこうはいかないと思う。
早く行くのも良いもんですね~。
この日は天気がよく絶好のトロッコ電車の旅日和。
スタートしてからすぐに絶景のオンパレードでした。
旧山彦橋から手を振ってくれてる人がいた(笑)
手を振り返したくなるね。
新柳河原発電所。
湖上に浮かぶお城をイメージして造られたそうです。
ヨーロッパのお城のような見た目ですね。
この辺りは宇奈月ダムによって水がためられているので、湖のようになっています。
水の色は日の当たり方や水量によっても変ってくるそうで、海みたいに深い青色になることもあるだとか。
この日は綺麗なエメラルドグリーンに見えて、すごく美しい景色になっていました。
遠くには雪をかぶったお山が見えます。
この時期ならでは光景ですね。
山の中に造られた電車なので、カーブも多い。
カーブにさしかかると、前の車両が見えるのが良いのよね~。
そしてトンネルも多い。
トンネルの壁が間近に見えて迫力があります。
ちなみに車両は、普通車両とリラックス車両があって、普通車両は窓無しでリラックス車両は窓有りです。
私が乗っているのは普通車両ね。
この季節は、普通車両は結構肌寒いので、上着は持って行った方が良いです。
特にトンネルは冷えますので。
窓が無いから、ひんやりとした空気をダイレクトに感じられます。
それがすごく心地よい。
空気も美味しいです。
車窓から見える景色も最高!(窓ないけど)
そうこうしているうちに、黒薙に到着。
黒薙には温泉があって、ここで下りる人もいました。
黒薙には、黒部峡谷最古の温泉宿があって、日帰り入浴、食事、宿泊も出来るそうです。
秘境感があって、なんか良さげよね。
新緑に包まれている峡谷の景色を楽しみながら電車は進んで行きます。
続いて見えてきたのは、「出し平ダム」。
ここでも水力発電がおこなわれています。
これらのダムや発電所を造るためにトロッコ電車が活躍したってことかな。
こういう見どころスポットでは、電車のスピードを落としてくれるのも嬉しい。
ダム湖の色がすごく美しく見える。
天気が良くて良かった~。
新緑の隙間から見るダム湖。
絵画のような色合いですよね。
絵具で作ったような色みたい(笑)
黒部川第二発電所が見えてきました。
ここまで来ると、折り返し地点の猫又がすぐ近くです。
後ろを振り返るとねずみ返しの岸壁が見えます。
深い峡谷ならではの景色ですね!
黒部川第二発電所に到着。
昭和11年に完成した発電所。
出力は7万2000キロワットで、完成当時は東洋一を誇ったそうです。
折り返し地点の猫又到着。
猫又の名前の由来は、猫に追われたネズミがどうしても岸壁を登れずに引き返して、さらに追ってきた猫もまた同じように引き返したからだそうです。
猫もまた、、、猫も又、、、猫又みたいな。
ほんまかいな(笑)
黒部峡谷鉄道の公式ページにそう書いてあってので、たぶん本当なんでしょう(笑)
この猫又で、機関車を付け替えて折り返します。
ちなみに4月25日〜9月30日の期間は、宇奈月温泉~猫又間を折り返し運行をしています。
終点の欅平まで行けるのは、10月1日~11月30日までです。
帰りは何度か行きの電車とすれ違いました。
一番電車に比べると乗客が多くなっていたので、早い電車に乗って良かったなと改めて思った(笑)
そして帰りの途中にお猿もいました。
こちらを見てますね(笑)
本当はもっとたくさんいたんですけどね。
焦ってシャッター押したもので、ピントが合ってる写真がこれしかなかった(笑)
この周辺には猿をはじめとした野生動物もたくさん生息しているそうです。
運が良ければ猿だけじゃなく、カモシカなどにも会えることもあるみたい。
行きと同じ景色だけど、太陽が少し高くなってせいか、色がさらに鮮やかに見える。
この景色たまらんですね~。
新柳河原発電所まで戻ってきました。
湖の色がめちゃくちゃ綺麗。
まさにエメラルドグリーンですね。
そして山の新緑も綺麗。
この季節の景色は目に優しいな。
宇奈月ダムの方まで戻ってきました。
ここまで来たらゴールは間近。
所要時間は往復で約100分。
長いかと思ったけど、トロッコ電車に乗るという特別感と綺麗な景色を写真に撮りまくっていたら、あっという間に終わってしまった。
紅葉の季節もきっとすごく綺麗なんだろうな~。
富山旅行に行ったら、是非行ってみてもらいたい観光スポットの一つです!
私と嫁さんが使っているカメラ関連についてはこちらのページでまとめています。
黒部峡谷とは
黒部峡谷は、黒部川の浸食によって出来た峡谷で、富山県黒部市に位置します。
飛騨山脈を立山連峰(立山・剱岳・薬師岳など)と後立山連峰(白馬岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳など)に分断する巨大な峡谷で、日本三大渓谷や日本の秘境百選にも選ばれている場所。
昭和9年(1934年)12月に中部山岳国立公園に指定されました。
自然も豊かで多くの植物や生き物が棲息している場所でもあります。
黒部川は水量が豊富で3000mの標高差があることから、その水力を利用した水力発電所がいくつか建設されています。
最も有名なのは黒部ダムで、秘境の中にある巨大なダムは今では一大観光スポットになっています。
黒部峡谷鉄道とは
大正12年に発電所建設のために、宇奈月~猫又間(11.8km)の軌道敷設が行われたのが始まりです。
大正15年には宇奈月~猫又間の運転が開始され、資材の運搬以外にも地元住民の利便を図るために、無料便乗も行われていました。
昭和4年くらいから観光客が次第に増え、便乗料金を徴収しつつ一般客にも開放していましたが、昭和26年に禁止。
その後、黒部の自然を愛する人、地元住民などからの要望で、昭和28年に黒部鉄道として運転が再開されました。
そして昭和46年に、関西電力の子会社として設立された黒部峡谷鉄道株式会社が譲渡許可を受けて、営業運転を開始し現在に至ります。
黒部峡谷の大自然の中を行くトロッコ電車は、絶景好き、鉄道好きなどにとても人気があり、全国的に有名な観光スポットになっています。
客車には普通客車とリラックス客車があり、普通客車は窓が無い開放感のある客車で、リラックス客車は窓付きの客車。
天気の良い日は、普通客車で自然の風を受けながらトロッコ電車の旅をするのが気持ちが良いのでおすすめです。
肌寒いのが苦手という人や雨の日なんかは、リラックス客車が良いかもですね。
ちなみに、トロッコ電車内に流れるナレーションは、富山出身の女優・室井滋さんが担当しています。
トロッコ電車の予約について
トロッコ電車は、公式ページからチケットを予約することが出来ます。
行く日付や時間が決まっている人は、チケットを予約して行くのが安心ですね。
特に紅葉シーズンなどのハイシーズンは、かなり混むことが予想されるので、予約はした方が良いでしょう。
ちなみに、今回は時期的なものもあるのか、それほど混んではいなかったです。
今回は始発電車に乗ったのですが、始発電車はガラガラでした。
1組1両くらいの感じで乗ることが出来た(笑)
その後の電車はそこそこ観光客が増えていたので、始発電車はかなりおすすめです。
また外国人観光客がツアーバスでやってくるので、その観光客と同じ電車になると混雑する可能性はあります。
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黒部峡谷までのアクセス
黒部峡谷の玄関口は、黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」です。
電車で行く場合は、富山地方鉄道本線で宇奈月温泉駅まで行きます。
富山駅からは富山地方鉄道のみで行くと約2時間。
あいの風とやま鉄道と富山地方鉄道を乗り継いでいくと1時間20分程度で行くことが出来ます。
車で行く際には、駅周辺に駐車場があるので、そこに車を止めることが出来ます。
秘境を走る列車の旅も楽しい!
以上、黒部峡谷トロッコ電車のレポートでした。
この時期は新緑も綺麗で、風もひんやりしていて山が気持ちの良い季節。
その中をトロッコ電車で走り抜けて行くのは爽快です。
黒部川や峡谷の美しい景色を見ながら走っていると、往復100分なんてあっという間。
運が良ければ野生動物にも会える可能性があるのも楽しい。
富山に行ったら、是非足を延ばしておきたい観光スポットの一つです!!
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